時の流れ、時間を巡る遙か昔の形が今も脈々と流れ、さまざまな国の文化のオリジナルのインテリアにつながっていきます。数回にわたり、「Sardegna(サルデーニャ)」のインテリアをお届けします。今回は12世紀に建てられたという古城にあるカゴ細工の工芸品のミュージアムからデザインの原点をさぐる「素朴なカゴ細工の歴史が語る in Sardinia」の続きです。

受け継がれる伝統サルデーニャのカゴ


古い時代のアンティークなカゴ細工。ラフィアヤシ(マダガスカル産ヤシ科の植物)で編まれている。
地中海の重要な位置にあるサルデーニャはギリシャ、スペイン、イタリア本土などさまざまの国に支配された歴史があり、そのために逆に島独特の文化がそのまま残っているようです。バスケットやトレーなどカゴ細工にデザインされた柄は、鳥や動物、民族衣装などに表れている伝統的な幾何学模様、植物をデザインしたものなど多彩。サルデーニャ独特な民族性がよく表現されています。

島に自生したラフィア葦は、今でもバスケットやバクなどの材料に使われている天然繊維素材です。葉を晒して乾燥させ白いひも状にして編み込んでいきます。草ビロードと言われるぐらいなめらかな素材で、繊維の強度は大きく使えば使うほどしなやかになり、ツヤが出てくるといわれています。



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