人気はモダンデザイン、白さが持続する外壁
斬新なインテリア提案で付加価値をつけたモデルハウスも登場(三井ホーム 馬込モデルハウス玄関) |
今年の新商品としては、三井ホームがモダンデザインを代表するインテリアブランド「カッシーナ・イクスシー」と組んだコラボレーション(2007年4月)が話題に。カッシーナ・イクスシーが戸建てメーカーと組むのは初めてのことで、中庭やインナーテラスなど、一戸建てならではの外部を取り込んだダイナミックなインテリア提案が注目されました。
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また最近の住宅外観の傾向として、若年層に人気のある白やベージュといった明るい外壁が増えているのも特徴です。ミサワホームが2006年10月、ピースホワイトという白さにこだわった「ハイブリッド・ブラン」を発売したのに続き、パナホームのオール電化住宅にも今年4月、白いタイル外壁の「ソラーナ ビアンカ」が登場。「汚れやすい」と敬遠されがちだった白い家のタブーが新技術によって覆されました。
この新しい外壁材「光触媒タイル」はパナホーム「ソラーナ ビアンカ」のほかにも、積水ハウスが同じ4月に発売した新商品「イズオーダー」「ビーエコルド」などにも採用されています。太陽光が当たると表面で化学反応が起こり、ホコリやチリなどを吸い寄せる静電気を起こしにくくするほか、雨が降ると汚れが浮きあがって流れ落ちやすくなるという仕組みです。
「白や明るい外壁にしても、メンテナンスは極力避けたい」というのが多くのユーザーのホンネ。自然の力できれいに保ってくれるというセルフクリーニング効果のある住宅性能は、これから長く住み続けようと思っている一次取得層、そして日々仕事に家事に忙しい若年ファミリーに嬉しい性能といえるでしょう。
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突出した「こだわりポイント」で差別化も
一方、一風変わった趣向を凝らして自社の独自性を打ち出すメーカーも出てきています。日本初のテーマパーク型宿泊モデルハウス「ミルクリーク・クラストパーク」。6棟それぞれがテーマ館になっている(写真提供:東急ホーム) |
「住まいの快適さは実際に住んでみなきゃ分からない!」ということで、日本初のテーマパーク型宿泊モデルハウス「ミルクリーク・クラストパーク」を1月に発表したのが、東急ホーム。健康と住まいの関連性を追求する研究機関「EBH住宅研究所」を立ち上げ、空気と水の安全性にこだわる同社ならではの、「宿泊して体感してもらう」新しいモデルハウスの形です。
3面開口の「パノラマ・コート」はお教室やアトリエにも……女性のお気に入りスペースの象徴(写真提供:セキスイハイム) |
いまやハウスメーカーの住宅性能は、耐震・耐久・断熱・気密どれをとっても、国が定める性能表示制度の最高等級をほぼクリアしており、外観デザイン等も各社が洋風から和風までライナップを揃えているなかで、企業間の差を見出すことが難しくなってきています。そんなときは、こうした独自性から企業メッセージを見極めてみるのも、ハウスメーカー選びの一つの指標となるかもしれません。
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