街まるごと「二酸化炭素20%削減タウン」始動
先行販売された「越谷レイクタウン」マンション街区のイメージ |
分譲マンション街区に日本最大規模の住宅用太陽熱利用設備を導入。その太陽熱集熱器(太陽熱パネル)の総面積は1000平方メートルになるといいます。戸建て街区でも全戸を同社の主力商品「ジーヴォ」とし、外張り断熱通気工法による断熱性でCO2を削減するほか、エコキュートやオール電化で省エネ効果をアップ。外構の緑化や保水性舗装などによるヒートアイランド現象の抑制策も盛り込んでいます。
中央の調整池を挟んだ左側は戸建て街区。一戸一戸の配置や外構緑化、保水性舗装などにも気を遣う |
通常ここまでの大規模な街づくりは複数の事業者が共同開発するのが多いのですが、今回はダイワハウス単独開発という初の試み。街全体で一般的な家庭のCO2排出量より20%以上削減するという大掛かりな計画に、単独事業者による一体開発という強みがどう発揮されるか注目されます。
全国一斉モデルハウス消灯運動も
モデルハウス来場客に消灯運動への理解を呼びかけるポスター |
これにより、モデルハウス運営で発生するCO2量が年間約407トン削減可能。これは、一般家庭の一世帯あたりの年間CO2排出量に換算すると約112世帯分、同社の構造材である木のCO2吸収量に置き換えると、約800本分に相当するとしています。
来場の比較的少ない平日とはいえ、消灯運動にあたっては来客にも理解してもらえるよう説明用ポスターも作成。説明装置などの照明についても、未使用時にはこまめに切るように努めるなど、「省エネ住宅の供給」だけにとどまらない総合的な環境運動の取り組みも業界では動きつつあります。
次ページでは、国が省エネ住宅の誘導基準として掲げる次世代省エネ基準、そして家づくり以外でも毎日の生活のなかでできる温暖化対策について考えます。