注文住宅/女性視点の家づくり

モノが増えても大丈夫!「収納力」で家選び(3ページ目)

進学・入学・卒業・就職……新たに買い足したモノなどで一気に家の中にモノが増える春。新生活にワクワクする一方で頭を悩ますこの季節にリリースされた一戸建てならではの最新の収納提案をご紹介します!

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

スキップフロアを利用してセントラル収納

ルーモアのリビング高天井
半階の収納空間を設けた分、1階リビングは開放的な高天井が味わえる
積水ハウスは3月10日、木造主力住宅「シャーウッド」シリーズの新商品として、「パーソナルオーダーメイド・ルーモア」を発売。「ルーモア」とは、大収納で「より」広く・豊かに・快適に・心地よく・楽しい暮らしを創出するという意味から、「ROOM+MORE」に由来しています。

同社は日本最大級の住宅研究機関「総合住宅研究所」(京都府木津川市)を持っており、今回の「ルーモア」開発では、量・場所・形式(どれくらい・どこに・どのように収納するか)について着目。その成果とノウハウが反映されたのがセントラル収納です。

居住スペースを1階、2階、2階スキップ階という3つのフロアからなる構造で構成。1~2階のフロア間の段差を利用して、床面積に算入されない大容量のセントラル収納を設けています。建築基準法では、天井高1.4m以下で、設置階の床面積の2分の1未満であれば、延床面積に算入されないため、この分だけ広い居住空間が増えるということ。固定資産税の算定面積にもならないため、毎年の税金が抑えられるというメリットもあり、都市部の狭小敷地や容積率の厳しい敷地などには魅力です。

ファミリーライブラリー
収納だけでなく、こんな「おこもり」ファミリーライブラリーにも
同社の「セントラル収納」では、1~2階の間に半階の収納フロアを設けている分だけ、1階の天井が高くとることができ(同社施工例では3.8m)、仮に隣家が迫っていても1階の高窓から光と風と取り込むことができます。また2階から水平方向に荷物が出し入れできるため、床下収納や小屋裏収納よりも体にかかる負担も少なく、普段使わない物や大型家具などをまとめて収納するのに便利です。

収納は二次元から三次元へ

マンションに比べて空間に余裕のある一戸建ては、納戸や広いウォークインクロゼットなど広い収納空間が持てるのが魅力ですが、そうは言っても都市部などでは敷地そのものが限られているのが現実。そんな中で最近の住宅企業の提案で増えているのが、スキップフロアや地下を利用した「縦に伸びる収納」。かつての「横に延びる」収納が二次元的というならば、最近は三次元的収納がトレンドといえそうです。

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