家の外の大掃除をしながら、住まいの不具合をチェック [外壁・屋根・断熱材] All About

住まいを長持ちさせるためには、適切な時期に、適切なお手入れや補修を行うことが大切です。特に、屋根や外壁、ベランダやデッキ、門扉やカーポートなど、住まいの外まわりは厳しい自然環境にさらされるため、経年による劣化や不具合も起こりがち。大掃除はマイホームの隅々までチェックできるいい機会です。外まわりの掃除をしながら、住まいの「健康診断」をしてみてはいかがでしょうか。ここでは、外まわりのメンテナンスやチェックすべき項目をまとめました。

屋根材・雨どい　　住まいの寿命にも関わる部位。素材に合わせた補修を

　目視で確認することが基本。雨どいの様子などもチェックしたい

環境や素材、製品などによって、屋根材の補修の方法や時期はさまざまです。必ず、その素材に適したお手入れやメンテナンスをすること。ヒビ割れていたり、ズレている箇所がある場合、下地材が腐食して構造躯体に影響が出ることも。できるだけ早めに対応するようにしましょう。

また、忘れがちなのが雨どい。金属製ならサビやゆがみを、塩ビ製なら破損などをチェック。落ち葉やゴミがたまっていないか、梅雨や台風などの時期の前にも掃除をしておいた方がいいでしょう。建物本体にも影響することもあるので、詰まらせないことが長持ちさせるポイントです。

ただし、屋根材や雨どいのチェックは、窓やバルコニーから見ることのできる範囲で行うこと。危険が伴いますので、適宜、施工会社などにお願いするようにしましょう。

■屋根材
・屋根材に割れやズレはないか
・金物部分にサビがついていないか
・色褪せや色落ちはないか
・ベランダやバルコニー下の屋根の状態は良好か

■雨どい
・ゆがんだり、はずれていないか
・金物部分にサビがついていないか
・落ち葉やゴミなどが詰まっていないか

外壁　　防水性能を低下させないことがポイント

最近では、外壁材の素材も種類も豊富になり、補修方法やメンテナンスが必要な時期などもさまざまです。屋根材同様、その素材に適したメンテナンスを施し、防水性能を低下させないことがポイント。ひび割れや亀裂、剥がれなどがみられる場合は、できるだけ早い時期に補修をするようにしましょう。

■外壁材
・汚れやひび、亀裂などはないか
・タイルやサイディング、レンガに剥離はないか
・目地やサッシまわりのシーリングに劣化はないか
・色褪せや色落ちはないか

ベランダ・デッキ　　床の沈みや腐食などを確認する

木製のデッキや塀は、素材にあわせたお手入れや塗り替えなどを行うことが重要

ベランダやバルコニー、デッキなどは、床の沈みや腐食などをチェック。本体だけでなく、建物躯体への取り付け部分も確認することが大切です。不具合があるままにしておくと外壁や屋根へ影響することも。また、木製の場合は、数年ごとの塗り替えも忘れないようにしましょう。

■ベランダ・デッキ
・床部分に沈みはないか
・手すりにぐらつきはないか
・金属部分にサビがついていないか
・木部は腐食していないか
・ベランダやバルコニーの排水口はつまっていないか