住まいの性能や住み心地を左右する屋根材

屋根材は、過酷な自然環境から住まいを守り、建物の性能や寿命、快適性を左右する重要な建材のひとつです。外観イメージにも影響するため、色や形状などに気を取られがちですが、素材や施工方法なども含めて、耐水性や耐火性はもちろん、耐震性や断熱性、耐久性、防音性などに配慮した建材プランが必要でしょう。

一般的な戸建住宅で用いられる屋根材の素材には、瓦やスレート、金属など、さまざまなものがあります。メーカー独自に性能を高めた商品も多くみられるので、それぞれの特徴を理解し、性能やデザイン、コストなど、わが家の優先順位を明確にした上で選ぶことが大切です。

気候風土や環境に適した性能を持つ素材選びを

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ナチュラルな木目調の温かみのある質感が特徴。屋根材表層のコーティングに、紫外線に強いグラッサコートを採用。 [グラッサ・シリーズ コロニアルグラッサ  グラッサ・さびせいじ] ケイミュー

基本的には、どの屋根材も性能面では、一定以上の水準は確保しているといえるでしょう。ただ、素材や商品によって、耐候性や耐久性などの性能面、重量、価格の面で差があることは確かです。

忘れてはいけないのは、建築する地域の気候風土、環境に配慮して、適する性能を持つものを選ぶこと。雨や雪が多いのか、風が強いのか台風が多いのか、海が近いのかなども含めて検討することが大切でしょう。

プランニングには、専門知識が必要なため、実際に家づくりを進める中では、施工会社や設計担当者の提案を基に検討するケースが多いでしょう。ハウスメーカーや工務店の商品住宅で新築する場合であれば、設定されたいくつかの素材の中から選ぶことになります。いずれにしても、提案内容、選択理由などをしっかり確認することがポイントです。

選ぶ素材によって構造や間取りにも影響する

屋根材は、取り入れる素材によっては、性能だけでなく、建物本体の構造や間取りにも影響する場合もあります。

たとえば、素材によって屋根の勾配に規定が設けられているということ。これは、屋根の葺き方(おおい方、施工の仕方)が素材により異なるため、勾配の緩急に合わせた防水性能が求められることからきています。また、木造の場合、耐震性能を確保するための壁量計算の際に、屋根材の重さが関係します。重量のある屋根材の場合であれば、壁の量を多くとらなければならないので、間取りに影響するケースも。屋根材を選ぶ際には、構造や間取り、外観デザインなどトータルで考えることが必要なのです。

屋根形状や勾配によって工事費も変わる

素材だけでなく屋根形状や勾配によって、工事費にも差が出る。外観だけでなく間取りに影響することも。(イメージ)

素材だけでなく屋根形状や勾配によって、工事費にも差が出る。外観だけでなく間取りに影響することも。(イメージ)

コスト面で注意したいのは、素材や商品の価格だけでなく、屋根の形状や勾配などによって、工事費にも差が出るということ。切妻屋根や寄棟屋根などの屋根形状の違い、勾配がきついかどうかで、工事手間が変わり、費用に影響してくるのです。

たとえば、一般的に、2方向へ傾斜し逆V字型のシンプルな形状の切妻屋根よりも、屋根の頂部から四方向へ傾斜する寄棟屋根の方が費用は高くなるもの。また、軒の出が深く、急勾配で、屋根の重なりが多いとそれだけ費用はかかるでしょう。屋根材は広い面積に用いられるので、コストの差を確認しながら検討することも大切です。ただし、住まいの性能、寿命にも関わるため、むやみなコストダウンは避けるべきでしょう。

ランニングコストも重視する。リフォーム向けの商品も

重ね葺きリフォームに適するカバー工法に対応した屋根材。 [金属屋根材undefinedスマートメタルundefinedブラック]undefinedケイミュー

重ね葺きリフォームに適するカバー工法に対応した屋根材。 [金属屋根材 スマートメタル ブラック]  ケイミュー

屋根材は、防水性の維持や美観上の維持も含め、素材に適したメンテナンスも重要です。選ぶ際には、耐候性や耐久性、メンテナンスの方法を事前に確認しておくこと。塗り替えや張り替えの必要性とその時期、おおよその費用など、将来的な補修のスケジュールや維持費を把握することが大切でしょう。特に新築時には、イニシャルコストばかりが気になるものですが、メンテナンスを含めたランニングコストも考慮して、比較検討することがポイントです。

また、メーカー商品には、既存の屋根の上から施工することができるタイプなど、リフォーム向けの屋根材も充実しています。建物の状態や屋根形状などによって適しているかどうかは異なるので、複数社から見積もりを取るなどして比較検討するようにしましょう。

ショールームで確認。外壁材や雨どいなどと一緒に検討を

屋根材の色や素材感を確認する際は、カタログや小さなサンプルではなく、できるだけ実物をチェックすること。外壁材や雨どいなどと一緒に検討すると、まとまりのある外観が実現するでしょう。

最近では、比較的大きな実物サンプルが用意されているショールームもありますし、モデルハウスや新しい分譲住宅などもイメージしやすいかもしれません。また、建築する土地周辺では、どのような素材が多く用いられているか、気象条件に合わせた屋根形状なども参考にしたいものです。

住まいのデザインやプラン、コストにも大きく影響する屋根材は、家づくりの中でも比較的早めに決定しなくてはならない建材のひとつ。こだわりや疑問があれば、出来るかぎり早めに担当者に相談することが大切でしょう。


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