【記事内データ】 「住宅リフォームに関する動向調査2003」 株式会社リクルート 「Goodリフォーム」編集部調べ
きっかけは、「老朽化」&「生活向上」
水まわりは設備機器の多種多様。機器それぞれの寿命も確認したい |
では、いつ頃リフォームをしたかというと、平均年数は、住み始めてから13年経った時期。注文住宅を新築した方は15年9ヶ月、新築建売を購入した方は13年となっています。また、あたりまえかもしれませんが中古住宅を購入した方は3年10ヶ月と圧倒的に短くなっています。
また、マンションの場合のきっかけは、「好みのインテリアに変えたかった」「間取りに不満があった」「中古物件を購入したので」「収納スペースの確保」などが続きます。使いづらさももちろんですが、どちらかと言うといまよりももっと居心地よくしたい、生活の向上を図りたいという姿がみえてきます。限られたスペースの中で、ライフスタイルの変化により、いまの暮らしに合わせた空間にしたいということなのでしょう。リフォーム時期は、平均年数は住み始めてから6年5ヶ月。新築時に購入された方は11年、中古で購入された方は2年6ヶ月でリフォームを行っています。興味深いのは、マンションを購入してすぐにリフォームした「即リフォーム」の人が25.5%いること。購入価格やエリア的な要素もあるでしょうが、新築のありきたりの間取りではなくオリジナルなプランを希望し、リフォームを念頭に中古マンションを探す、という層が多くなってきているようですね。
リフォーム箇所は水まわり中心
では、どこをリフォームしたのでしょうか?一戸建て、マンションともにキッチン、リビング、ダイニング、浴室、トイレなどが上位にあります。つまり水まわりに手を入れることが多いということ。水まわりはさまざまな設備機器が多いですし、10年を過ぎるとメンテナンスをしていても、いずれかの機器に不具合も出てくるもの。「キッチンに手をいれるなら、ついでにリビングダイニングも・・・」「浴槽を取り替えるなら、洗面とトイレも一緒に・・・」そんな声が聞こえてきそうですね。しかし、リフォームの場合、ひとつのきっかけというよりも、日頃から感じているいくつかの不満が重なって、ある日「お風呂が壊れた!」とか「子供が入学した!」などの理由によって、背中を押されるという感じなのでは?リフォームに限ったことではありませんが、住まいになんとなくの不満があったら、「その時」に備えて、ショールームを覗いたり、雑誌をみたり、リフォームした友人を訪ねたり、日頃から情報収集をすることをオススメします。そうすることで、自分の不満を整理することができるでしょうし、自分の好みもはっきりしてくるのではないでしょうか?
次ページでは、リフォームにどのくらいの金額をかけたかをみていきます。