住宅用ポストを選ぶ際にはセキュリテイ機能も考慮して
新聞や郵便物、メール便や回覧板などを受け取るために必要な住宅用のポスト(郵便受け)は、日々の生活の中で欠かせないエクステリアアイテムのひとつ。新築やリフォームで新しく選ぶ際には、デザイン性や使い勝手も気になるところですが、加えて検討したいポイントとして、セキュリティ機能が挙げられるでしょう。郵便物には個人情報も多く含まれますし、昨今の社会状況から考えても、ある程度のセキュリティ機能は持たせたいもの。メーカーからは、投函口や鍵など、細かな工夫を施した商品もみられますが、選ぶ際や設置する際に確認したい、いくつかのポイントがあります。
Point1 郵便物がはみ出さないような投函口やサイズを
ポストに投函される郵便物には、名前や住所など個人情報が記載されています。郵便物が入りきらず、はみ出してしまうようなポストでは、個人情報を公開しているようなものですし、大切な郵便物を盗みとられてしまう場合もあるかもしれません。個人情報が記載されていなくても、新聞がはみ出したままの状態であれば、不在を周囲に知らせていることにも。侵入盗(空き巣)にも狙われやすくなってしまいます。奥行き455mm(ポスト外寸)で大容量の郵便物が受け取れる。投函口より縦340mm×横260mm×厚さ35mmの郵便物などが収納できます。直線的でスタイリッシュなデザインも魅力。 [サインポスト フェイサス-NFR アルミへアライン] パナソニック エコソリューションズ
Point2 盗まれないような工夫のある投函口のタイプを選ぶ
郵便物などが、はみ出すようなサイズではなくても、投函口が大きかったり、取り出し口に鍵が付いていないために、郵便物が盗まれたり、盗み見されることも。ポストの設置場所にもよりますが、手が入ってしまうような大きさの投函口のものや家族以外の人が簡単に取り出すことができるようなタイプでは、安心とは言えないでしょう。ハガキや封書の専用投函口を設けたポスト。取り出し口には、プッシュ錠を採用。[エクスポスト 縦型タイプ セキュリティ縦型ポスト シャイングレー] LIXIL
Point3 取り出し口には使い勝手のいい鍵を
最も注意したいのが取り出し口。メーカーや商品によっても異なりますが、ポストの施錠方法にもさまざまなタイプがあり、数字を回して施解錠できるダイヤルや暗証番号を設定するタイプ、南京錠をつけることのできるもの、簡易施錠とキーを用いる本施錠の2ロック機能のタイプも。最近では、タッチパネル式のタイプもみられます。見やすく操作しやすいタッチパネル式の電子錠。番号は1~4の数字から4ケタ以内で設定。リチウム電池なので配線工事の必要はない。 [ネクストポスト L-1型 起動/解錠ボタン シャイングレー] LIXIL
また、取り出し口を確認する際には、郵便物が濡れにくいような構造かどうかもチェックしておきたいポイント。最近では、ポスト内にLEDライトを設けることができるなど、使い勝手を高めたタイプが増えてきているので、防犯面と同時に確認しておきましょう。
Point4 設置場所全体でセキュリティを考える
ポストのセキュリティを考える際には、ポストそのものの機能に配慮するだけでなく、門や玄関まわりなどのセキュリティプランに合わせ、トータルに検討することも重要です。ポストを設置する場所には、夜間でも暗がりにならないように、門灯などで明るさを確保することも大切でしょうし、不在がちで宅配が多いお宅は、宅配ボックスも併せて検討してもいいでしょう。もちろん、日ごろから防犯意識を持つことが重要なのは言うまでもありません。キー不要で施錠・解錠できるダイヤル錠。雨水が内部に入りにくい設計で、幅300mm、奥行もわずか120mmのシンプルデザイン。[サインポスト クリアス-FF] パナソニック エコソリューションズ
Point5 ショールームなどで実際に確認を
住宅用のポスト商品は、エクステリアメーカーだけでなく、さまざまなメーカーから豊富な商品が揃っています。どのようなポストを選ぶにしても、カタログなどだけでなく、できる限り実際の商品を確認すること。鍵の操作性や扉の開閉など、開閉するなどして使い勝手を確認することがポイントです。夜間に使用することなども考慮して、比較検討することも大切でしょう。【関連記事】
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