敷地の入口には悪霊除けの工夫
敷地への出入り口にある門。 |
今回の家には祠(ほこら)がありましたが、標準的な家は門の正面には「アリン・アリン」という衝立のような壁があり、まっすぐ進めない配置になっています。曲がった道が苦手な悪霊よけの意味があるそうです。
家族用のお寺はひとつの敷地に必ず一つ
family temple。各々の敷地にひとつづつ小さいお寺を持つ。 |
バリはヒンドゥー教が信仰され、人々と神は一緒に暮らしているといわれるほど身近なものです。ひとつの敷地に必ず一つの小さなお寺が設けられ、そこが家の中で一番聖なる場所となっています。入口には石で造られた割れ門があり、中に祠(ほこら)があります。ヒンドゥー寺院のミニチュア版のようなつくりです。
テラス付きの部屋
次に子ども部屋の間取りを見てみましょう。子ども部屋の間取り。1辺の長さが5~6メートル(テラスを含む)。いたってシンプル。ほとんどを外のテラスで過ごす。 |
子ども部屋の間取り図です(前頁の【図1】のh )。間取りはいたってシンプル。四角い部屋には必要なベットや机があり、窓がついているだけ。日中のほとんどは外のテラスで過ごします。部屋の壁はレンガで造られ、屋根は瓦または茅葺です。強烈なスコールが降るため床は高くなっていて、階段がついています。
食糧の保存は高床式
台所前にある作業場。上部に高床式の倉庫がある。 |
屋根を兼ねて作業場の上部に倉庫が設けられていました。お米などをここに蓄えます。
それでは次のページでバリの生活スタイルについて触れてみましょう。