子どもの事故は思わぬ転落が多い


高齢社会になり高齢者の家庭内事故を検討する動きがありますが、子どもの事故も見逃すわけにはいきません。マンションの転落事故をニュースで見聞きすることがありますが、人口動態統計をみると子どもの死因で最も多いのが転落や溺れるといった「不慮の事故」なのです。
乳幼児(3歳児まで)の事故経験数
兵庫県平成7年度調べ

子どもの成長と行動の変化を見る


建築基準法ではベランダのてすりは高さ1.1m以上となっています。そこで事故などを調べてみると4~6歳児の身長は1m~1.2m前後で、てすりの高さとほぼ同じになっています。子ども達は足をかけられる部分を利用したり、エアコンの室外機を足場にして遊びます。子どもの成長は早く重心の位置や届く範囲はあっという間に変化しますから、対応が遅れがちになります。

例えば背伸びをして垂直方向に手の届く高さは2歳児では平均で1.05m、6歳児で1.48mというデータがあります。さらに調理台(80cm)では2歳児がどこまで手が届くかは平均でカウンタートップの奥行24cmまで届きます。お湯や鍋物などがあればとても恐いことです。

薬品や調理器具などには子どもの手が届かない収納場所が必要です。少しずつではありますがメーカーにもこうした子どもの事故に対処した浴室のチャイルドロックなどの工夫が見られます。これは子どもが勝手に浴室に入れないように高さ1.7mの位置につけられています。他にもホームエレベータのドア挟まり防止センサーなどがありますが、ユニバーサルデザインとしてはまだ課題が多いといえます。

  
金属の鍵ではなく木棒錠で、子どもが背伸びして届く
高さ(150センチ)のところにつけている。
指が扉に挟まれないように扉のフレームに隙間を
設けている。


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