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広い家がほしいが掃除はきらい→白色を使う(2ページ目)

皆さんは白色にどんなイメージを持っていますか?清潔感がある、主張しない色、使う場所を選ばない、汚れが目立つ等など。今回は白に焦点を当て、日本人と白、白色の持つ効果について取り上げました。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

拒絶の色・白


・シーツ・ガーゼ・包帯・救急車・

白は無彩色で、かつては清潔を意識し病院等に多く使われていましたが、長い時間を過ごすと、子どもは感情の発散の仕方がわからなくなり、大人も精神的な潤いを無くすとも言われています。これは白という色が「拒絶」を表現する色だからです。白はまさに心情を表す色なのです。ただ白の面白さは、白に他の色を少し足すだけでいろいろに変化していくことです。

・トイレ・洗面台・冷蔵庫・洗濯機・炊飯器・ミシン・

家電などは白モノといわれるくらい白が多いです。排泄物の色がよく見えるように高齢者施設などは白の便器を使います。

夏を迎えるとシャツや洋服も白が多くなります。白色が汚れていると他の色が汚れている以上になぜか嫌悪感を感じます。整理整頓が苦手で掃除嫌いという人は、白は汚れるから使わないと言ったりします。でも逆に白を上手にインテリアに取り入れ、白の部分をポイントに掃除をしていれば他もきれいに見えてくるかもしれません。外壁に白系統の珪藻土を使う人がいますが、周囲の景観にやさしくマッチし、汚れもあまり目立たないものです。古い町並みの蔵や商家をイメージして下さい。南欧の乾燥した空気での白、日本の湿潤で陰影のある白。同じ白でも全く違って見えてきます。

日本の家づくりにおいて白はとても意味が深いです。ぜひ白、素木(しらき)を活用してみてください。素敵な2000年代の新しいモダニズム空間が生まれるかもしれません。

素木の柱と障子の桟、
白の漆喰壁

は,白色の枠組には納まらない
コントラストを生んでいる。

設計:佐川 旭


参考リンク:住まいの色いろ
ほっとしない家の処方箋-色とイメージの連想ゲーム
ストレスを生み出さない家づくり! 部屋の色が健康に影響する?!
住宅裁判事件簿:外壁の色で隣人が提訴したら?
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