設計図書と契約書 |
設計図書とは
現場では、図面のことを「設計図書」と呼ぶことがあります。工事を行うのに必要な「図面」と、工事の内容を文章で書いた「仕様書」をまとめて「設計図書」といいます。設計図書は大きく分けて、基本設計時に書くものと実施設計時に書くものがあり、次のように区分されています。
▼図面の種類
仕様書・概要書・仕上表のチェックポイント
「仕様書」は、図面では表すことのできない事項を文章や数値で補足するものです。構造や施工方法、材料、部品、設備、仕上げ程度などを記載しています。「工事概要書」は、工事名・工事場所・敷地・構造規模・工事範囲や期間など工事の概要が記されています。
<チェックポイント>
・一度目を通して、打合せ内容と食い違いがないか確認。
→とくに、工事範囲(別途工事など)でトラブルが多い
「仕上げ表」は、外部仕上げ表・内部仕上げ表があります。外部仕上げ表には、屋根・外壁・軒・庇・開口部・外構に使われる仕上げ材が記されています。内部仕上げ表には、各部屋ごとに床・幅木・壁・天井の仕上げ材や造作、付属設備などが記されています。他の図面の仕上げ材と食い違いがあった場合は、仕上げ表の内容を優先するのが一般的です。
<チェックポイント>
・外部の仕上げ材を確認
・各部屋の仕上げ材、付属設備を確認
配置図・平面図のチェックポイント
「配置図」は、敷地内での建物の位置を表した図面です。<チェックポイント>
・方位を確認
・敷地の形状や高低差などを確認
→隣地(近隣住宅)との関係も合わせてみておくこと
・接動からポーチ、玄関へと続くアプローチを確認
・自転車や車が出し入れしやすいかなど確認
「平面図」は、一般にいう間取り図のことです。
<チェックポイント>
・打合せの内容が反映されているか確認
・部屋の広さや収納の大きさを確認
・各部屋への動線を確認