狭小住宅/狭小住宅のすすめ

狭小地に地下室をつくる(2ページ目)

土地の価格が値上がり傾向にある近年、狭小敷地を購入する若い世代が増えています。そこで、狭小敷地の住宅でも快適に暮らしたいという方におすすめの「地下空間」についてご紹介したいと思います。ぜひご覧下さい。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


地下室は快適ですか?

地下室はつくってみたいけれど、どうも心配という人が一番にあげるのが湿気の問題です。しかし近年は地下の湿気を防ぐ方法も改良が進み、住まいとしての快適性も得られるようになりました。

今まで地下の壁は二重壁にすることによって、湿気を防いでいました。ところが近年の工法では地下室のコンクリートを固める際に使う型枠に断熱・防湿性があり、取り外さないでそのまま使用します。取り外す手間がはぶけ、コストを抑えることもできます。また二重壁ほど壁厚が大きくならないので、室内空間が少しでも広くとれ、建て主にも喜ばれます。

地下室のもうひとつの大きな問題は工事費です。地下を掘る費用や掘った土を捨てるといった土工事が一般の工事費と比べて多くかかります。地下の工事費は一般に3.3m2(1坪)あたり120~150万円を目安に考えると良いでしょう。しかし地下水に悩まされると、さらに割高になることもあります。


地下室に光と風を

地下室の問題は湿度と工事費にあることがわかりました。しかしこの他にも、採光や通風がとりにくいなどの問題もあります。そのため最近は光が入りやすく、風通しもよい半地下タイプがよく見られます。半地下とは、地下室の天井部分が出ているものです。この場合、土工事の費用をかなり抑えることが出来ます。

その他にもドライエリア(から掘り)を設け、外気を取り入れる方法があります。光も風も入るのですが、地下室の奥までは届きません。また、通風までとはいかないので、このタイプでは強制機械換気をおすすめします。さらに24時間冷暖房換気システムなどを取り入れると、カビ・換気にはかなり有効に働きます。

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