「長く暮らせる家づくり」のガイドになってからというもの、いろいろな方々に、よく聞かれることのひとつに「それで、ガイドのあなたはどんな家に住みたいの?」というものがあります。今回は、この質問にお答えすることにしましょう。その答えは、ズバリ「MINI」な家です。

「MINI」な家とは、「小さい家」ということではありません。そう、自動車の「MINI」みたいな家ということです。では自動車の「MINI」と、家はどんな関係があるのでしょう? それを説明する前に、現在発売されている自動車の「MINI」について、ちょっと解説しましょう。

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発売以来、小さなボディながら、走りのよさが評判の「ニューミニ」

クラスレスで個性的

現在発売されている「MINI」は、いわゆる「ニューミニ」。2002年3月に発売されてから今日まで大人気で、売れ行きも好調だとか。ひと回り大きくなったボディゆえか、先代「MINI」のコアなファンからは「あれはミニじゃない!」なんて言われたりしていますが、新しいファンを着々と獲得しているようです。その理由として三つのポイントがある、と私はにらんでいます。

そのひとつは、クラスに捕らわれていないこと。 例えば、「いつかはクラウン」という車種ヒエラルキーが存在した日本車をはじめとして、外車でも、BMWならば小さいほうから1、3、5、7シリーズというヒエラルキーが存在していますし、メルセデス・ベンツでもAクラス(まさにクラスです)、C、E、Sというクラスが存在します。

対して「MINI」は、グレードはあるものの、大きな違いは動力性能で、ほかにヒエラルキーを形成する車種の存在がありません。さらに、個性的なエクステリアデザインや、豊富なカラーバリエーションとの相乗効果で、ほかにない個性的なキャラクターをつくりあげています。

耐久性と信頼性

二つ目は、実はBMW製であることでしょう。

現在販売されている「MINI」は、BMWでつくられています。そのためか、高速での安定性が、その小さなボディに似合わず抜群によいのだそうです。街中では軽快に走り、高速(道路)にのると小型車とは思えないくらいに安定するのだとか。

さらに、エンブレムやバッジなど、表立ってわかるものはないものの、BMWでつくられているという安心感は大きいと思われます。耐久性や信頼性は、ドイツ車と同レベルと考えられるからです。個性的な反面、故障が多く、メンテナンス性も悪いと聞かされていた先代「MINI」の汚名も返上しているようです。

絶妙な価格設定

そして三つ目のポイントはローコストです。

実は「MINI」は価格だけで考えるとローコストとは言えないかもしれません。ほぼ同じ大きさのフォルクスワーゲン「ポロ」の車両本体価格は178万5000円(税込み)に対して、ベーシックモデルの「MINI One」の車両本体価格は208万9500円(税込み)と、約30万円程高価になっています。ただ「ポロ」の排気量は1.3lなのに対して、「MINI One」の排気量は1.6lですから、高価なのは妥当かもしれません。

また、同程度の排気量で比べるなら、フォルクスワーゲン「ゴルフ」の最廉価バージョン「ゴルフE」の価格は240万4500円、BMWの1シリーズの最廉価バージョンの「116i」は293万円、メルセデス・ベンツ「Aクラス」の最廉価バージョン「A170」(1.7l)は252万円です。「MINI」を「クラスにとらわれないBMW製の個性的な車」と考えると、やはり「ローコスト」と思ってしまいます。

さて、ここまで「MINI」の解説をしてきましたが、「MINI」な家とはどんな家なのでしょう? 詳しくは次ページで。