城下町・弘前
弘前市は青森県西部、津軽平野の真ん中にある城下町です。市のシンボルである「弘前城」のもと、津軽文化の中心地として栄えてきました。新と古、和と洋が混在するエキゾチックな雰囲気を楽しみながら古都の歴史を巡ったり、ねぷたや津軽三味線、民芸体験を通して津軽の文化や人に触れたり。味な城下町散歩はいかがですか。■弘前城/国指定史跡
さくらまつりで有名な弘前公園のシンボル「弘前城」
2011年に築城400年を迎える弘前城。江戸時代後期に築かれた全国に現存する数少ない天守のひとつで、現在は藩政時代の史資料を展示しています。この天守閣をはじめ櫓や城門、水濠は今も残り、弘前公園として観光客に親しまれています。春のさくらまつりや冬の雪燈籠まつりなどのイベントも開催されます。
■禅林街・長勝寺三門/重要文化財
禅林街のシンボル的存在である「長勝寺三門」
「禅林街」は全国でも珍しい禅宗のお寺が33も集まる場所。禅寺が林のように並んでいることがその名の由来で、その奥には津軽藩主の菩提寺である「長勝寺」があります。長勝寺の三門は高さが16メートル余もある壮大な建築物。見ごたえがあります。
■青森銀行記念館(旧第五十九銀行)/重要文化財
ルネサンス様式でありながら、随所に和・洋の良さを調和させています
「洋館の街」としても知られている弘前。青森銀行記念館も、明治37年に青森県初の銀行・旧第五十九銀行本館として建てられた洋館のひとつです。県産ケヤキで造られた堅牢なカウンターや階段、過去には国会議事堂でも使われていたという「金唐革紙」の天井が見どころです。
■津軽藩ねぷた村
津軽地方の文化を体感できる「津軽藩ねぷた村」
弘前公園に隣接する観光施設で、藩の御蔵を一部改造して造られています。扇ねぷたや津軽凧の展示のほかに各種体験コーナーや津軽三味線のミニ生演奏もあり、津軽の文化をたっぷりと楽しむことができます。体験コーナーの種類は、金魚ねぷた・津軽凧・津軽焼などの絵付け、津軽塗(箸研ぎ)、あけびづる細工、津軽こぎん刺し、津軽天然愛染めなどの民芸製作から、津軽弁講座、津軽三味線まで、とにかく豊富。体験してみたら、眺めるだけとは一味違う津軽の思い出ができるでしょう。
また、このエリアのガイド記事「弘前」もご覧になってみて下さい。
太宰治の故郷・金木
青森県を代表する作家、太宰治。彼の生まれ育った金木エリア(現五所川原市)にはどんな歴史や文化があるのでしょうか。太宰ゆかりの地を訪れる旅はいかがですか。■太宰治記念館「斜陽館」
現在は「斜陽館」となっている太宰の生家
太宰の父である津島源右衛門が1907(明治40)年に完成させた、総ヒバ造りの太宰の生家。蔵を利用した展示室には、直筆原稿や書簡などの貴重な資料が展示されています。
■津軽鉄道芦野公園駅 駅舎
レトロな雰囲気が魅力の「駅舎」。名物の馬マンが美味!
津軽鉄道芦野公園駅旧駅舎は、1930年から1978年頃まで使われていました。太宰が1944年に津軽を旅して書いた代表作『津軽』にも、この駅にまつわるエピソードが出てきます。現在は喫茶店「駅舎」として多くのファンが訪れています。
■津軽三味線会館
太宰の生誕地である金木は、津軽三味線発祥の地でもあります。「津軽三味線会館」は斜陽館の向かいにあり、津軽三味線の歴史をはじめ、民謡や郷土芸能についても紹介しています。
太宰ゆかりの地については、ガイド記事 「青森津軽 太宰治の旅」もご覧になってみて下さい。