金沢の観光・旅行/金沢のグルメ・お土産

金沢の寿司(2ページ目)

金沢に来て食べていってもらいたいものといえば、新鮮な魚介です。日本海に面していること、そして、流通のしやすい日本の真ん中に位置している事などが、さらに寿司文化を盛り上げている要因のようです。

執筆者:小林 万希子

金澤玉壽司

その日の仕入れにあわせてネタが決められる「おまかせにぎり」

その日の仕入れにあわせてネタが決められる「おまかせにぎり」

能舞台の雰囲気を醸しだすカウンター

能舞台の雰囲気を醸しだすカウンター

「これぞ金沢の寿司店!」そう思わせるのは創業70年の老舗寿司店・金澤玉壽司本店。金沢には伝統芸能に加賀宝生流能がありますが、そんな舞台をイメージした趣向を凝らしたカウンター席が特徴です。

初めは敷居が高い気がして緊張するかもしれませんが、職人さんたちは話しかけてみると優しいので安心して入ってみましょう。

このお店のおすすめメニューは「おまかせにぎり」(2500円)。注文すると職人さんが鮮やかにあっと言う間に握ってくれます。

10月初旬のこの日のおまかせで出たのは、肝が乗ったカワハギ、ガスエビ、ノドグロ(赤ムツ)、カニ、中トロ、白エビ、イカ、アナゴ、アジの9貫。ノドグロは日本海を代表する高級魚で、「白身のトロ」と言われるほど脂がのったとても美味しい魚です。

この中での一押しはカワハギとのことで、さっそくほおばると、コリコリした食感に、肝のコクが合わさってとにかく美味しい! 同じくオススメのノドグロ、ガスエビは甘く、ぜひ味わっていただければと思います。

ネタは、金沢の卸売市場に職人さんが足を運び吟味するのはもちろん、能登半島の七尾、富山の漁港からも直送されてくるそう。シャリは能登は柳田のコシヒカリ100%。こんなお寿司がこの値段で食べられるのは、やっぱり豊富な海の幸が手に入る金沢だから。他にも、郷土料理が堪能できるコース(6300円~ 部屋でのみ)などもあります。

柿の葉寿司10個入り1050円

柿の葉すし10個入り1260円

ところで、この玉壽司がお土産用に販売している人気商品があります。柿の葉で押し寿司を包んだ「柿の葉すし」(玉寿司柿の葉寿司本舗)です。

金沢には、お祭の時に押し寿司をつくる風習があります。金沢の基礎を築いた戦国の武将・前田利家が金沢城に入城したときに、領民が柿の葉で包んだすしを献上して大変珍重され、それに基づいて作られたそうです。

中を開けると、柿の葉のやわらかい香りがふわっと広がり、ころんとしたサイズで小腹がすいた時に丁度いい感じ。駅やデパートで買えるので便利です。帰りの電車の中で食べてもいいかもしれませんね。

金澤玉壽司本店
住所:石川県金沢市片町2-21-18
TEL:076-221-2644
営業時間:17:00~2:30
定休日:日曜(ハッピーマンデー前日は営業)・ハッピーマンデー
アクセス:金沢駅からバスで約10分片町下車徒歩約2分
※デパートやホテルにも店舗あり

■玉寿司柿の葉寿司本舗
住所:石川県金沢市千日町1-5
TEL:076-242-1551
※金沢駅や空港でも販売

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