田舎暮らし/田舎暮らし・スローライフ情報

田舎を楽しむ72の流儀:5月(2ページ目)

五月は菖蒲月、早苗月、狭雲月、田草月とも呼ばれ大地に色が溢れる時季。忙しさに追われて折々の自然の楽しみ忘れていませんか?詩、動植物、旬の食べ物があなたを季節の喜びに誘います。

堀江 康敬

執筆者:堀江 康敬

田舎暮らしガイド

*かえるはじめてなく

北信濃の小布施町にある岩松院寺。4月下旬頃から裏庭の小さな池に、大人の掌ぐらいのひき蛙が集まってくる。メスが産卵するのをオスが手伝うんですが、メスが少ないために、奪い合いとなる。これが世に言う蛙合戦。この合戦を見て詠んだのが有名な「やせ蛙、まけるな一茶、これにあり」だね。
■満天の星へかはづのこゑ畳む(長谷川素逝)
■青蛙汝もペンキ塗たてか(芥川龍之介)

【時候】:立夏(りっか)
暦の上では「夏に入る」。新緑が目立ち、風もだんだん爽やかになって夏の気配が感じられる頃ですね。もう地面の中でじっとしてられないと、蛙が鳴き、ミミズが這い出し、タケノコが顔を出す。
■大樹いま水さかのぼる立夏かな(辻美奈子)
■夏来たる市井無頼の青眼鏡(佐藤雅男)

【動物】:四十雀(しじゅうがら)
雀と同じくらいの大きさで、特に北日本で多く見られますね。小枝の上をせわしく動き回って、「ツツピー」と透明な声でさえずります。胸から腹、下尾にかけて黒いネクタイ状の縦線があり、なかなかスタイリッシュ。名前の由来は雀四十羽と、四十雀一羽と同じ価値があるという意味からとか。
■老の名のありとも知らで四十雀(芭蕉)
■天窓に四十雀鳴くヨーヨーマ(つる)

*みみずいずる

我が家の庭でもあちこち見かけ始めました。そこで、嫌われもののミミズを弁護したい。まずは「みみずコンポスト」。生ゴミを食べてもらうみみず御殿のこと。環境を守るために、無臭で小スペースで電気を使わず安く早く処理し、栄養価の高い肥料を作ります。農業では益虫ですね。そして漢方では解熱剤として用いられているんですぞ。
■明るき雨みみず急ぐがごとく伸ぶ(原田種茅)
■一行詩ほどの蚯蚓に雨つゞく(丸山佳子)
*どうしてもみみずの写真を見たいはココで>>やっぱ、やめとこう。

【植物・動物・味】:青葉(あおば)・時鳥(ほととぎす)・初鰹(はつがつお)
この時季にぴったりの句「目には青葉山ほととぎす初鰹(山口祖堂)」を分析してみよう。まず「目には青葉」は視覚を、「山ほととぎす」は聴覚を、そして「初鰹」は味覚を刺激してくれる。日本の旬は五感に訴えるマルチメディアだってこと。残りの嗅覚と触覚を楽しむには、もう田舎暮らしをするしかないよね。
■またぬのに菜売に来たか時鳥(芭蕉)
■聞いたかと問えば喰ったかと答える(江戸川柳)
:時鳥の初音を聞いたかいという問いに、初鰹を食べたかと問い返す。
*鰹のタタキをオーダーしたいはココで>>●ディープシーショップ
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