春夏秋冬の四季。この四つの季節を節切りして、24に割り振ったのが二十四節気です。立春や春分、秋分、夏至、冬至など、季節の変わり目によく使いますね。
これをもっと細かく季節を分けたのが「七十二候」。一年を五日ごとに分けることで、自然界の微妙な変化を感じ取れる暦です。二十四節気と同じように、それぞれの季節にふさわしい名を付けて時候の移り変りを表しています。
日々の暮らしの「旬」を伝えてくれる、オモシロ・カレンダー。詩が、動物や植物が、旬の食べ物が、あなたを季節の喜びに誘ってくれます。

*ぼたんさく

江戸時代から美人の形容の定番として「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というのがある。もう二百年以上の伝統を誇っているだが・・・今の若いもんは知らぬか?牡丹はそれほど艶やかで美しく「花の王」と呼ばれているんだね。ところで、私としては現代版ポスト「立つ・座る・歩く」として「立てばスズラン、座ればパンジー、歩く姿はサクラソウ」を提唱しているのだが・・・
■日輪を送りて月の牡丹かな(渡辺水巴)
■牡丹散りて打かさなりぬ二三片(蕪村)
*花の王を見たいはココで>>●季節の花300

【時候】:端午(たんご)
端は「始め」、午は「五」の意。ご存知、五月五日。青空に鯉のぼりがはためく男子の節句である。菖蒲の季節なのでしょうぶ(勝負)と語呂合わせされ、男の子が将来立派な武士になるようにとされたんだね。♪屋根より高い鯉のぼり大きい真鯉はお父さん・・・続けて歌えますか?
■五月鯉四海を呑まんず志(阪井久良岐)
■飾りたる兜の緒こそ太かりき(後藤夜半)

【味】:柏餅(かしわもち)
柏の葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないんだね。これを「子供が産まれるまで親は死なない」つまり「家系が途絶えない」という縁起に結びつけ、柏の葉イコール子孫繁栄との意味になったとか。
■柏餅食べてしばらく葉を愛す(浦野芳南)
■柏餅無骨なる葉の手に馴染み(右田俊郎)

【味】:鯉(こい)
縄文の遺跡からマグロ、カツオと一緒に鯉の骨も出土したとか。鯉の洗い、鯉の甘露煮、鯉こくと昔から日本料理では最高の魚とされているね。日本人は鯉をのぼりにして楽しみ、鯉さばいて食する!
■鯉こくにあらいにあきて焼かせたる鯉の味噌焼うまかりにけり(若山牧水)
■さわやかにおのが濁りをぬけし鯉(皆吉爽雨)