炭火料理が美味しいわけ
炭火料理が美味しいわけの80%以上は、赤外線によるものといわれています。炭火は強い赤外線を発し、七輪も珪藻土を素焼きしたセラミックスでできており、加熱すると強い赤外線を発生します。食材の表面組織を一気に硬化させる赤外線。うま味を外部に逃がさず、歯触りや食感を作り出します。だから炭火と七輪は「うまい!」を生み出す、最強のコンビといえるんですね。
燻煙効果も見逃せません。燻煙効果は脂が落ちる食材にのみ影響を与えます。例えば、サンマを焼くと脂が炭火に落ちて煙が発生し、この煙がサンマに味付けをしてくれます。あの独特のスモークフレーバーが付着することで、いっそうの食欲をそそります。
七輪料理のご紹介
・ピリ辛焼き鳥/鶏肉にたっぷりタバスコをかけ、塩をふります。辛いものが大好きなら、タバスコに漬かるほどかけてください。おろしニンニク、コショウなどもお好みで。皮がパリッ!と焼ければ完成。シンプルに塩をかけて焼くだけでもいけます。
・鮎の串焼き/まず、尻尾を上に跳ね上げて、背ビレをピンと立てる踊り串を打つ。先に鮎を踊った形にしてから、単に真っ直ぐに串を刺すのがポイントです。胴体には軽く振りかける程度。ヒレには焦げにくいようたっぷりと化粧塩をします。
串を立ててじっくり焼きをすると美しく焼き上がります。 本格的な串焼きを味わうには、最低2時間は必要でしょう。天地を逆さにしたり、回したり、じっくりと丁寧にしないと一部だけ焦げてしまうのでご注意を。
・烏賊(イカ)の干物/内臓や骨を取り除いた生の烏賊を、日本酒に浸します。日本酒を拭き取らず、そのまま指先で一つかみほど(2~3g)の塩をかけ、表裏ともムラにならないように指でのばしてください。足の部分もまんべんなく、もむように塩をつけます。
胴と頭をぬいつけるように串を打ちます。難しかったら縄にぶら下げるだけでも、網の上にのせるだけでもかまいません。
乾燥しやすい状態で干せれば問題なし。風通しのよい屋外で干してください。1時間も干せば旨味がでますので、長時間干す必要はありません。そして炭火の七輪で焼く。表面をパリッと強火で焼き上げると、中から烏賊汁が…
創る・焼く・即、酒盛りの七輪陶芸
窯は七輪、燃料は炭、バーナーの代わりにドライヤー使った、誰でもチャレンジできる陶芸です。経費もかからず短時間で焼け、道具も身近なものばり。大人の田舎遊びにはもってこいではないでしょうか。ぐい呑み完成まで約二時間。出来たばかりの器に酒を注ぎ、次いでに炭火で焙った肴を食べれば、創造意欲と食欲を同時に満たすこと請け合いです。
七輪陶芸に興味を持った人はココで>>味わい深い七輪陶芸
ある研究所が実施したアンケートによると、高齢者が若い世代に伝えたい道具の最上位に「七輪の使い方」が入っています。(2位は蒸器、続いて大工道具、洗濯板、ナイフの順)。 これは後ろ向きのレトロではなく、自分で工夫し創りあげる楽しみを知って欲しいという、道具に対する愛情が背景にあのではないでしょうか。
七輪の使い方は、十人十色です。あなたならではの使い方を工夫して楽しんでください。
*取材協力及び画像提供>>天然珪藻土切り出し七輪専門店/七輪本舗
次回は、田舎でやりたい!シリーズ第5弾「庭で美味しい野菜を作る」の予定です。お楽しみに。