「トマトもキュウリも、昔の方がうまかった」「近頃の野菜は独特の風味が少なくなっている」と、お嘆きのみなさん。田舎で野菜を作りましょう。家族の分だけ育てて食べるのが田舎暮らし流。本格的な野菜づくりはその道のプロにまかせて、自分流のホームメイド野菜に挑戦しませんか?今回は「庭で美味しい野菜作り」をご紹介します。

↓田舎でやりたい!シリーズ バックナンバー↓
【第1回】田舎でやりたい!~野鳥の来る庭づくり
【第2回】田舎でやりたい!~焚き火の達人になる
【第3回】田舎でやりたい!~犬と一緒に暮らす
【第4回】田舎でやりたい!~七輪で炭火焼き料理堪能
【第5回】田舎でやりたい!~庭で美味しい野菜を作る

サクサクパリッの田舎の野菜

都会に暮らしていた頃と較べ、我が家の食卓にのぼる野菜の種類と量が確実に増えています。移住した当初は物珍しさもあって、朝採れの野菜が並ぶ生産者の直売所へ通っていました。これが新鮮かつ安い!それに「入荷しました!タラの芽」などと書かれた手書きのメニューで季節感も楽しめます。 近頃は「山田農場/鈴木さんのゲンキ卵」なんて、トレーサービリティ(生産履歴)も表示されており、生産者の顔が見えるのも安心です。

テーブルにド~ンと置かれた山盛りサラダを食べながら考えました。自分で作ればもっと新鮮で美味しいはずだ!と。できればいいなと、以下は私が実現したい家庭菜園の夢プランです。

家屋と菜園のいい関係

糸瓜
見て、食べてたのしい糸瓜棚
・キッチンから最短距離の小さなハーブ園/茹で上がったパスタを皿に盛り付ける時、ちょっと色目と香りが欲しい。こんな時我が家では、女房がボールを持って庭に飛出しルッコラを積んできて散らします。
あっという間に料理がドレスアップ。料理にアクセントをつける香草類は、キッチンのすぐそばで育てるのがポイントです。雨の日だって、手を伸ばせば新鮮なハーブが収穫できます。

・遮光と気持ちのいい眺めを楽しめる緑のカーテン/田舎で暮らすんだから、家と庭の区別をする必要はありません。壁や格子棚に蔓植物を這わせれば、夏は涼しく冬は陽射しの入る部屋になりますね。 昔からの糸瓜(へちま)は、青々とした大きな葉を繁らせブラブラとしたひょうきんな実を、ニガウリは小ぶりな紅葉に似た葉を楽しむことができます。どちらも可愛い黄色い花が咲き、おまけに美味しい料理の素材にもなってくれます。


自分で作る自然農薬

安全で美味しく、栄養価の高い野菜を作ってこそ田舎暮らしの家庭菜園。沖縄では泡盛に唐辛子を漬け込んで、虫退治に使っているという記事を見つけました。ハーブと焼酎の組合せは、市販の農薬より効くことがあるらしい。

例えば唐辛子を煮て水の中ですり潰し、玄米酢と焼酎を加える。アブラムシ、アオムシに希釈液を2週間に1回散布する。例えば花が咲き始めたドクダミを瓶に入れた焼酎に浸し、1年間保存する。ウドンコ病に対して希釈液を1週間に1回散布する。ハーブと焼酎、この二つの材料は我が家に溢れています。

我が家では、庭の植物に活力をつける万能薬といわれる「草木灰」を畑に鋤き込んでいます。材料は木々の剪定や除草の際に出るゴミを燃やしたもの。女房の話によると、このミネラルたっぷりの灰まじりの土に腐葉土や堆肥を加えて、鉢土として再利用しているとか。灰を撒くようになってから、庭では植物に病気が発生することが無くなり、葉の色艶もよくなったそうです。

関連情報はココで絶対無農薬宣言 from 針槐の庭

仲良しの作物を一緒に植える

マリーゴールド
黄色が鮮やかなマリーゴールドは鑑賞するにもいい
相性のよい作物を混作することで、病害虫などの被害を最小限に抑えるコンパニオンプランツ(共生植物による生育の助け合い)が注目されています。完全に防除するものではありませんが、ここでもやっぱりハーブが活躍していますね。

・バラやトマトの根元にチャイブ/チャイブの根から出る分泌液で土中の微生物の動きを活発にし、活力ある土にします。

・里芋とミツバ/里芋は半日陰を好むミツバを葉陰で育て、ミツバは乾燥に弱い里芋の根元を守ってくれます。

・畑の周りにマリーゴールド/トマト、大根、カブなどの周囲に育成することで、マリーゴールドが植物の根につくセンチュウを防止します。

・カモミール/植物のお医者さんです。カリウム、カルシウムなどを蓄積し土に返す作用があるためで、一緒に植えたキャベツやタマネギを元気にします。

・ホウレン草と葉ネギ/ホウレン草の害虫は葉ネギを嫌い、葉ネギの害虫はホウレン草が嫌い。両方を混ぜて植えれば害虫が近寄りません。

ネイティブアメリカンのエコシステム

北米先住民の伝統的な農である「三姉妹農園(スリー・シスターズ・ガーデン)」。トウモロコシの茎にインゲンを這わせ、足下にカボチャを作る方法です。まず豆が空気中の窒素を吸上げトウモロコシとカボチャに肥料を提供します。そのお礼に豆はトウモロコシの茎に巻きついて自分が成長するために使わせてもらうわけです。

カボチャはどうするか。トウモロコシと豆のために地面を大きな葉で覆って表土の流失を防いだり、日光をさえぎって雑草の生育を防げたり、土壌に染み込む雨水の量を増やしたりします。遥か昔からの経験と知恵が生み出した、理想的なコンパニオンプランツ。


次は、糸井重里さん推薦の「スパルタ農法」のお話です。