田舎暮らし/田舎暮らし・スローライフ情報

ガンバレ!小さなマチとムラ(2ページ目)

平成の大合併で消えた市町村は1,400余り。しかし、合併!の大合唱をものともせず、独自の道を選んだ市町村もある。パワーを秘めた小さなマチとムラを全国からピックアップしてご紹介します。

堀江 康敬

執筆者:堀江 康敬

田舎暮らしガイド

28人の達人が待っている/金山(かねやま)町(山形県)

山形県の東北部(最上郡)に位置し、町域の四分の三を森林が占める人口約7,100人の町。石造りの大堰には錦鯉を放流し、不快な広告看板などが無く、景観施策に意欲的な町として複数の町並みコンクールにおいて受賞実績があります。

■町のイチオシ
森遊び、つる籠作り、廃校での蕎麦打ち、炭焼き体験、小枝オブジェ作り、イワナの薫製作り、渓流釣り、山菜採り、パッチワーク等々、自然と遊びの達人が待っています、これぞ!金山28人衆。

■仕事
主な産業は農・畜産業と林業。農業は減農薬栽培を主体とする契約栽培米の拡大や、園芸では野菜・花・山菜の産地確立を目指しており、産直等による地産地消運動を盛り上げています。

■移住者のための情報
・セカンドライフは田舎暮らしをと考えている人のために、金山暮らし体験住宅入居者を募集中。50歳以上とその家族を対象に3泊4日~1ヵ月の期間、美しい白壁住宅と町並みの散策を楽しむことができます。


※町のウェブサイト>>四季奏でる町。山形県金山町


糸を紡ぎ織りあげる山村の暮らし/昭和村(福島県)

福島県の南西部に位置し、村域の9割を森林が占める人口約1,900人の農山村。村の中心部を野尻川等の河川が流れ、河川沿いの平坦地に10の集落で形成されている美しい村です。

■村のイチオシ
幻の繊維・織物といわれる、からむし(イラクサ科の植物)織り。六百有余年の栽培技術を伝承してきた地で、栽培から織りに至るまでのすべての工程を手作業に頼る伝統文化は、山村にひっそりと息づいています。

■仕事
伝統織物の上布の原料となる 苧麻(からむし)を栽培生産している本州唯一の村。現在は、カスミソウ栽培にも力を入れ、その栽培面積は全国一位です。

■移住者のための情報
・IターンやJターン等の新規農業参入者(カスミソウ栽培)を受け入れるために、技術支援、農用地の斡旋、情報の提供等を関係機関が連携して実施しています。

・からむし織体験生「織姫・彦星」制度では、全国から応募してきた若者たちが挑戦しています。その他、山村生活の体験学習として、野菜づくり、草木染め、わらじ作りなどの生活工芸、郷土料理、村の各種行事などへの参加があります。


※村のウェブサイト>>からむし織の里へようこそ!昭和村
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