「三人寄れば文殊の知恵」型で新しいコミュニティをつくる
周辺に都会から移住した新住民が多い場合、ユニークなコミュニティづくりも楽しいですね。この土地を選んだという共通の仲間意識が、地域を巻き込んだ新しい活動のバネになります。料理素材の共同仕入れやミニコンサートの開催、バーベキューパーティ、地域の農業従事者を講師にした野菜づくり教室、共同のブログ(日記型ウェブサイト)開設など、第二の故郷に根ざした新しい付き合い方です。パソコンが普及した現在では、田舎でもインターネットで交流することが容易になりました。自分たちのコミュニティサイトを立ち上げることで、BBS(電子掲示板)やチャット(リアルタイムに文字ベースの会話を行なうシステム)による情報交換はもちろん、デジカメで撮影した地域の祭りや季節の風景などの写真ギャラリーなど、地域らしさを全国に向けて発信することができます。
都会と田舎を比べた場合、気ままに暮らす上では街の方がラクチンです。うるさい周囲の目もない、隣近所の干渉も少ない、プライベートな時間を制約されることもない。しかし、田舎では近所の付き合いが最重要課題。たしかに干渉好き、世話好きの多いのが田舎。大した相談事もないのに集会が多かったり、近所を通りかかったからと時間も気にせず話し込まれたという話もよく聞きます。しかしこれこそ、地域社会の一員と認められはじめた証といえます。これが楽しめるようになったら、一人前の田舎人。
団塊世代の田舎暮らしのチェックポイント
団塊世代の大量定年が始まり、日本各地の自治体が「是非とも我が田舎へ!」と様々なプロジェクトを提案しています。空家情報や農園付き住宅の分譲、田舎暮らし体験ツアーや交流滞在型の体験施設の充実、定住促進支援奨励金制度の設置、農業・漁業研修事業、都市圏での田舎暮らしフォーラムやキャラバンの開催等々。ネット検索(Google)でもキーワードを「田舎暮らし」と入力すれば約230万サイト、「団塊世代」では約290万サイトがヒットするという狂乱ぶり。ご注意あれ、団塊世代。重要なのは、どんな暮らし方をしたいのかを明確してから新天地を探し・決定すること。自分自身のやりたいことがその地で実現できるか、そしてエールを送っている地域が自分の何を求めているのかを見極めるのが肝心です。離島で赤ひげ先生になった元医師、移住先の郷土の絵本を創った元デザイナー、廃校をギャラリーに変えた元教師夫婦……。こんなロマンと夢を実現した人々が実在するのも事実。移住者向けの物理的な好条件だけで選んだのでは、その地の人口を増やしただけに過ぎないんですから。
◆田舎の付き合いが解るブックマーク集
・田舎デビューのための近所付き合い>>失敗しない田舎暮らし/付合い編 from All About
・田舎暮らしの基本を知る>>田舎暮らしのおつきあい from All About
・田舎の近所付き合いのライブ情報を見つける>>日本各地の田舎暮らし体験談 from All About
*掲載写真は全てイメージです。