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ヒートアイランド・東京の熱帯夜(3ページ目)

猛暑続きだった2004年の夏。ヒートアイランド現象という言葉を耳にする機会も多かったのでは?そこで大都市の「最低気温」に焦点をあてて調べてみるとともに、都市部で住宅を選ぶ際のポイントを考えてみました。

執筆者:平野 雅之


ヒートアイランド現象対策の進行と都心回帰


ヒートアイランド現象はもちろん好ましいものではありません。ヒートアイランド現象によってさらに別の大気汚染を引き起こしているという指摘もあり、環境省だけでなく国土交通省東京都をはじめとする各自治体でもその対策に乗り出しています。その一方で、居住人口の増加に伴うエアコンなどによる建物排熱の増大も進行しています。とりわけ東京23区では、ヒートアイランド現象の原因となる人工排熱のうち、約50%を建物排熱が占めているという調査結果もあり、このまま都心回帰が続けばヒートアイランド現象も年々悪化することが懸念されます。当分の間、人口増加や経済活動の進行による悪化と、対策効果による緩和とのいたちごっこが続くのかもしれませんね。


ヒートアイランド内の住宅選び


日常生活の快適性を取るか、都心生活の利便性を取るか、都市生活の悩みは尽きませんね。ヒートアイランド現象自体は年間を通じてのものですが、それによる熱帯夜の寝苦しさは夏の間、1~2か月のこと。これを理由に都心を避けるのもあまり現実的ではありませんね。人によって考え方は異なるでしょうが、大気環境の悪化よりも都心居住の利便性を重視する人も多いことでしょう。

では大都市の中心エリアで住宅を選ぶ際には、どのような点に注意すれば良いのでしょうか? これで万全ではありませんが、少しでも熱帯夜を和らげるための、いくつかのポイントを挙げてみました。
アスファルト舗装ではない、土の地面が多いエリアを選ぶ
周辺に公園や緑地の多いエリアを選ぶ
屋上緑化や敷地内の植栽が多い物件を選ぶ
敷地内の植栽は中途半端に点在するよりも、ある程度まとまった広さのあるほうが効果的
夜間も人の活動が盛んな商業エリアは避ける
高層建物にぐるっと囲まれたエリアは避ける
物件見学の際には風の通り具合にも注意する
隣接する建物の空調室外機が何台もこちらを向いているような部屋は避ける
建築資材や住宅設備などによる熱対策を確認する
道路舗装における熱対策が施されたエリアかどうか確認する

さらには個々の建物における対策も必要ですね。以下の記事も参考にしてください。



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