■ ヒートアイランド現象対策の進行と都心回帰
ヒートアイランド現象はもちろん好ましいものではありません。ヒートアイランド現象によってさらに別の大気汚染を引き起こしているという指摘もあり、環境省だけでなく国土交通省や東京都をはじめとする各自治体でもその対策に乗り出しています。その一方で、居住人口の増加に伴うエアコンなどによる建物排熱の増大も進行しています。とりわけ東京23区では、ヒートアイランド現象の原因となる人工排熱のうち、約50%を建物排熱が占めているという調査結果もあり、このまま都心回帰が続けばヒートアイランド現象も年々悪化することが懸念されます。当分の間、人口増加や経済活動の進行による悪化と、対策効果による緩和とのいたちごっこが続くのかもしれませんね。
■ ヒートアイランド内の住宅選び
では大都市の中心エリアで住宅を選ぶ際には、どのような点に注意すれば良いのでしょうか? これで万全ではありませんが、少しでも熱帯夜を和らげるための、いくつかのポイントを挙げてみました。
アスファルト舗装ではない、土の地面が多いエリアを選ぶ | ||
周辺に公園や緑地の多いエリアを選ぶ | ||
屋上緑化や敷地内の植栽が多い物件を選ぶ | ||
敷地内の植栽は中途半端に点在するよりも、ある程度まとまった広さのあるほうが効果的 | ||
夜間も人の活動が盛んな商業エリアは避ける | ||
高層建物にぐるっと囲まれたエリアは避ける | ||
物件見学の際には風の通り具合にも注意する | ||
隣接する建物の空調室外機が何台もこちらを向いているような部屋は避ける | ||
建築資材や住宅設備などによる熱対策を確認する | ||
道路舗装における熱対策が施されたエリアかどうか確認する |
さらには個々の建物における対策も必要ですね。以下の記事も参考にしてください。
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