今年 (2007年) の3月末で住宅金融公庫による直接融資制度が廃止され、住宅金融公庫は独立行政法人住宅金融支援機構へと移行しました。
住宅金融公庫の直接融資制度に代わる長期固定金利型の住宅ローンとして、2003年10月1日にスタートした 「フラット35」 (この名称は2005年1月から) ですが、昨年度は利用件数が思うように伸びていないようですね。
(東京都墨田区 匿名 30代 男性)
まず、フラット35が導入されてからの申請戸数 (買取申請戸数) の推移をみてみましょう。
フラット35 申請戸数の推移 (買取型)
2006年度第1四半期までは、前年度同期比で順調に伸びている印象があったものの、第2四半期からは伸び悩みの感も否めませんね。申請戸数でみるかぎりは、住宅金融公庫による直接融資のピーク時に比べ、まだ10分の1程度にとどまっています。
もちろん、住宅金融公庫による直接融資とフラット35とは根本的なシステムが違うほか、住宅金融支援機構による商品改善もまだ半ばです。また、以前には 「公庫付き」 分譲物件など住宅金融公庫への申し込みを誘導する仕組みもあったので、単純に申請戸数だけを比較して論じるわけにはいきませんけどね。
○ フラット35の今年度の商品改善について詳しくはこちらをご覧ください。 ≪4月から使い勝手がアップしたフラット35≫ (All About 【はじめてのマンション購入】 |
しかし、フラット35が当初の計画に比べて伸び悩み、一般になかなか浸透しない理由はほかにもありそうです。
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