舞台装置のような竹林の中に
洗足に完成した
北山恒さん(北山恒+architecture WORKSHOP)設計の大規模集合住宅「Gb」を見てきました。北山さんはこの集合住宅で「脱デザイナーズマンションを宣言する」と言われていましたが、すべてがフラットタイプというこの連結住棟には、たしかにそんな北山さんの意気込みが息づいているように思います。
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総ガラス張りの5つの住居棟が並ぶ様は、なかなか壮観!
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生い茂る竹林は、向き合って住む住人どうしの視線を遮る
環状7号線にほぼ平行に走る形でつくられたこの連結住棟は、外から見てもインパクト大。ピカピカのガラス張りの5つの棟が整然と並ぶ様子は、パッと見た印象ではどこかのオフィスかファッションビルのようです。うわー総ガラス張りだよ、外からの視線はどうするの?と思ってしまいますが、その解答はしっかり内部に示されていました。
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近未来的な建物と日本古来の竹との競演、まるで舞台美術
一歩中に入ると、そこには鬱蒼とした竹林が…。同じ北山さんの新宿二十騎町の集合住宅もそうでした(そちらは水場がある)が、どーんと開かれた中庭に住まい手たちが共有する舞台装置のような「風景」がつくられています。これが何を意味するかは明白。そう、向かい合う総ガラス張りの住居棟に住む人たちが、互いの視線を気にしなくてもよいようにとの配慮ですね。この竹林、今はまだそれほどでもありませんが、竹はあっという間に成長する植物ですから、半年も経たないうちに北山さんの思惑をしっかり現実化してくれるものになることでしょう。
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