建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

進化するコーポラ「N’s Bau」(3ページ目)

渋谷区西原に建ったコーポラティブハウスのレポート第2弾。ゼロワンオフィスが「team2DK」と共同で設計したこのプロジェクトには、住まい手たちが求める自由と対話という2つのテーマが込められていました。

執筆者:坂本 徹也

スケルトンの室内を自分の思い通りに

続くG住戸(約70m2)ですが、こちらはオープンハウス時には、まだ完成されていませんでした。

G住戸の階段室の見上げ、まるで外階段の印象

基本的には、1階が玄関、2階にLDK、3階が主寝室+水回りという構成で、それらの空間が吹き抜けとらせん階段によって繋がっていく形になっています。ひとつひとつのフロアはけっして広くはないのですが、縦への広がり感はけっこうある。ロフト感覚の寝室が、都心の隠れ家的な楽しみを感じさせてくれますねー。

3階のプライベート空間、リビングはまだ工事中だった

天井近くに設けられた収納への階段、ちょっとオブジェ的

聞けば、このG住戸はこのままの形で住まい手に引き渡されるのだとか。コーポラティブハウスでは、このG住戸のように、スケルトン+最低限の内装の形で渡され、住まい手が時間をかけてみずからインテリアをつくり込んでいくことも不可能ではない。入居後に、DIYで休日ごとに手を入れて自分好みの空間に仕立て上げていくこともできるわけです。

主寝室にあるクローゼット、個室としても使えそう

他人の力を借りることなく、自分だけのオリジナル空間を探し続けるというのは、かなり成熟した「大人の愉しみ」といえそうですね。もちろん、その場合には住まい手にもある程度の専門知識が求められますが、こうした生き方を実践される人たちも徐々に増えてくるのではないでしょうか。

クローゼットの上のロフト、どんな空間に生まれ変わる?

-->>続いてH住戸を紹介します!

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