建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

進化するコーポラ「N’s Bau」(2ページ目)

渋谷区西原に建ったコーポラティブハウスのレポート第2弾。ゼロワンオフィスが「team2DK」と共同で設計したこのプロジェクトには、住まい手たちが求める自由と対話という2つのテーマが込められていました。

執筆者:坂本 徹也

開くところと閉じるところを使い分け

さて続いては、1階と2階を使ったメゾネット形式のF住戸(約72m2)です。

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玄関からキッチンを通してリビングを見る、白い空間

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リビングからキッチンを望む、丸い照明がシンボリック

こちらは、パティオから玄関、そのまま書斎、キッチン、ダイニング、リビングと繋がっていく1階と、寝室+水回りの2階というシンプルな構成の住空間になっていました。キッチンに立つとリビングを見渡せ、パティオを取り込むように視線が抜けていきます。
また、このフロアには玄関とキッチンとの間にちょっとしたスペースがあり、ここがカーテンで仕切ると個室に早変わりするという一工夫があります。必要とあればカーテンで空間をつくればいいというフレキシブルな発想ですね。

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玄関脇にあるスペース、カーテンで仕切れば個室になる

おもしろいのは、キッチン裏に隠された、収納室のような書斎。窓がなく完全に閉ざされた場所なのですが、逆にこの狭さが落ち着いて仕事に没頭できるムードを醸し出しています。ある意味、パブリックな空間の中に設けられたプライベート空間といえそうです。

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扉を閉ざせば、プライベートがしっかり守られる

階段を上がると、そこはやはり2階(道路面)のパティオに面したプライベート空間。開放的な地下の大空間とは対照的にしっかり壁で仕切られ、コンパクトにまとめられた居住性重視のスペースになっていました。夫婦だけの住まいやすさを考えると、こういう落ち着いた住戸がいいという人も多いことと思います。

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白で統一された2階、落ち着いた都市生活のイメージ

-->>続いてG住戸を紹介します!


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