手塚貴晴＋由比建築展でアイデア住宅メニュー拝見！　手塚貴晴＋

展示されている作品は全11点。先月ご紹介した「太平洋を見はるかす家」（展示会の名称では「海のメガホンハウス」）をはじめ、狭小地の地形の悪さを逆手に取った住宅建築の傑作として評価の高い「バタフライハウス」など、意欲的で斬新なアイデアがいっぱい！まさに手塚ワールドを凝縮した空間となっています。手塚さん夫婦の作品群は、ほんとにケレン味のないアイデアの一点突破型建築で、見ていてスカッとさせられるものが多い。この条件だとこれしかないなとは思うですが、思うのとつくるのとでは大違い。そこにはやはり一種の「天才」の存在を感じます。

百聞は一見にしかず。写真でその一部をお楽しみください。

■会場入口と「屋根の家」。天窓からハシゴで上がると、テーブルとイスとキッチンとシャワーが屋根に付いている家。みんなの部屋からそれぞれアプローチできるそうです。近日オープンハウスの予定ありとか

■未完のプロジェクトに終わった「花見の家」。ちょうど桜の満開のころでタイミングがバツグンによかった。ぜひ見てみたかった一作

■「壁のない家」。建ぺい率20％の宅地に建つ外に開いた都心の家。ようするに上は存在するのに下がない！こんな発想もありなのですね

■『30×30×30　30代建築家30人による30の住宅地』でも紹介した「バタフライハウス」。なるほど地形に合わせて蝶が羽を広げた形に建ってます。２枚の自立する都市壁とその間にかけ渡された２枚の床から成っています

■「バルコニーの家」。三面完全開放で家中バルコニーになる家。どんな生活が待っているんだろう？

■「空を捕まえる家」。斜線規制のきびしい北側斜面に建つ空に開いた住宅。これを中庭と呼ばずに“空に開いた”と表現するところがこころにくい

ご興味のある方は、ぜひその目でお確かめあれ！