地デジ録画のDVDメディア選びはちょっと違う
地デジ放送が日本全国のほとんどのエリアで視聴できるようになり、DVDHDDレコーダーやTVも地デジ対応が一般的になっています。しかし、アナログ放送と地デジの特性の違いから、DVDHDDレコーダーの使い勝手には、さまざまな違いが生まれています。DVDへのバックアップに関しても、今までとは違う常識が必要になっています。今回は、地デジレコーダーでDVDに録画をダビングするための賢いDVDメディアの選び方の基礎知識をご紹介します。
まずはCPRM対応メディア
コピーが一回しかできないコピーワンスプロテクトされたコンテンツをコピーするためには、必ず「CPRM対応」のメディアを使用する必要があります。現在ではCPRM対応メディアには、DVD-R、DVD-RW、DVD-RAMなどがあります。なお、DVD+R、DVD+RWなどDVD+R系のメディアにはCPRM対応のものがありません。CPRM対応メディアは録画対応メディアに分類されるので、ショップの録画対応メディアのコーナーで見つけることができます。なお、録画対応メディアのなかにはCPRMに対応していないものもあるので注意しましょう。
地デジ録画のダビングにはCPRM対応メディアが必要になる。写真はTDK製CPRM対応8倍速対応DVD-Rメディア
常に1倍速になる地デジダビング速度
DVDメディアの種別には追記メディア(R)か、書き換えメディア(RW、RAM)か、という違い以外に「~倍速」対応があります。これは対応する書き込み速度を表しています。アナログ録画の高速ダビングでは、倍数が多いほど短時間でダビングできます。2倍速より4倍速、4倍速より8倍速のほうが高速にダビングできるわけです。しかし、地デジ録画のダビングでは、この「~倍速」が無意味になります。なぜなら、ダビング時は常に変換が必要になり、実時間でのダビングになるため「1倍速」以外にならないからです。
どんな高速メディアを使っても、地デジダビングでは常に1倍速になり、その高速性が無意味になってしまう。写真はTDK製CPRM対応4倍速対応DVD-RWメディア。4倍速対応だが、当然、地デジダビング速度は1倍速になる