インド/インドの観光・世界遺産

インド料理(5ページ目)

日本でも大人気のインド料理は色とりどり!「カレー」の他にもさまざまな料理があります。本場インドの「食」を覗いてみましょう。

執筆者:冬野 花

インドの地方料理

とても大きなインド、料理も地域によって千差万別で、本当に様々な食文化が息づいています。ここでは最も代表的ないくつかの地方料理をざっと説明します。

 

地方料理1 ムグライ(ムガール)料理

インドの宮廷料理で、非常にクリーミーかつマイルドでもったりしており、高カロリーなのが特徴。マトンやムルグ・マッカニー(バターチキン)、カバブなどが有名です。特にカルダモン、シナモン、グローブなどのスパイスをふんだんに使います。ナーンは噛むうちにほのかに甘い風味が出てきて、味わいを楽しめます。

地方料理2 ベンガル料理

ベンガル人の魚マーケット

ベンガル人の魚マーケット

ベンガル人はインドの他の地域と異なり、肉と魚を日常的に食べる習慣があります。日本と違うのは、ベンガルで食べられている魚の大半が淡水魚であること。鯉に似た「ローフー」という魚や、ナマズに似た「マグル」など、マーケットにはあらゆる魚が売られています。魚好きな日本人にとって、ベンガル料理は絶対に食べておきたい料理のはず。

ベンガル料理は、サルソン(マスタード)をよく使います。マスタードオイルやマスタードシードをふんだんに使った、ピリっとした味がよく見られます。

また、チャパティなどのパンよりは、主食として米を多く食べる文化があります。ベンガル地方はミターイー(スウィーツ)でも有名。「サンデーシュ」や「ミシュティ・ドイ」(カルダモン風味の甘いヨーグルト)など、代表的なスウィーツを食べてみるといいでしょう。

地方料理3 グジャラート料理

グジャラート料理はインドの中でも日本人好みの味ナンバーワンという声もよく聞きます。甘めの味付けが特徴で、ターリー(定食)の品数が非常に多いことでも有名。一品食べ終わるや否や、ウェイターがすぐさまおかずを継ぎ足しに来るというサービスも特徴で、おなかが破裂しそうになるほどに、大食いしまうこと必至! でも、そのおいしさはやみつきになります。

地方料理4 パンジャービー料理

比較的こってり

比較的こってり

ギー(牛乳から作られる液体のバター)を大量に使うパンジャービー料理は、非常に高カロリーで知られます。ダール・マッカニー(バターたっぷりの豆のカレー)などが定番メニュー。「がっつり食べたい!」というような時にはおすすめです。

地方料理5 南インド料理

北インドでは、小麦粉を使ったナーンやチャパティが主食として主に食べられているパンですが、タミルナドゥー州/カルナータカ州/ケララ州などの南インドでは、米粉を使ったクレープのような「ドーサ」、米粉で作った蒸しパン「イドリー」、日本のお好み焼きにちょっとだけ似ている「ウッタパム」などを主食に食べています。

ちょっと酸味がありサラサラしたカレー「サンバル」やスープのような「ラスム」、ココナッツをおろした「ココナッツチャトニー」は、南インド料理全般で定番のおかず。その他カレーも、北インドとはまた少し違った味付けで、比較的サラっとしているのが特徴です。タマリンドやココナッツをよく使います。

ケラーラ州など海沿いでは、魚料理も多く、全体的にスパイシーと言えます。
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