インドの地方料理
とても大きなインド、料理も地域によって千差万別で、本当に様々な食文化が息づいています。ここでは最も代表的ないくつかの地方料理をざっと説明します。地方料理1 ムグライ(ムガール)料理
インドの宮廷料理で、非常にクリーミーかつマイルドでもったりしており、高カロリーなのが特徴。マトンやムルグ・マッカニー(バターチキン)、カバブなどが有名です。特にカルダモン、シナモン、グローブなどのスパイスをふんだんに使います。ナーンは噛むうちにほのかに甘い風味が出てきて、味わいを楽しめます。地方料理2 ベンガル料理
ベンガル人の魚マーケット
ベンガル料理は、サルソン(マスタード)をよく使います。マスタードオイルやマスタードシードをふんだんに使った、ピリっとした味がよく見られます。
また、チャパティなどのパンよりは、主食として米を多く食べる文化があります。ベンガル地方はミターイー(スウィーツ)でも有名。「サンデーシュ」や「ミシュティ・ドイ」(カルダモン風味の甘いヨーグルト)など、代表的なスウィーツを食べてみるといいでしょう。
地方料理3 グジャラート料理
グジャラート料理はインドの中でも日本人好みの味ナンバーワンという声もよく聞きます。甘めの味付けが特徴で、ターリー(定食)の品数が非常に多いことでも有名。一品食べ終わるや否や、ウェイターがすぐさまおかずを継ぎ足しに来るというサービスも特徴で、おなかが破裂しそうになるほどに、大食いしまうこと必至! でも、そのおいしさはやみつきになります。地方料理4 パンジャービー料理
比較的こってり
地方料理5 南インド料理
北インドでは、小麦粉を使ったナーンやチャパティが主食として主に食べられているパンですが、タミルナドゥー州/カルナータカ州/ケララ州などの南インドでは、米粉を使ったクレープのような「ドーサ」、米粉で作った蒸しパン「イドリー」、日本のお好み焼きにちょっとだけ似ている「ウッタパム」などを主食に食べています。ちょっと酸味がありサラサラしたカレー「サンバル」やスープのような「ラスム」、ココナッツをおろした「ココナッツチャトニー」は、南インド料理全般で定番のおかず。その他カレーも、北インドとはまた少し違った味付けで、比較的サラっとしているのが特徴です。タマリンドやココナッツをよく使います。
ケラーラ州など海沿いでは、魚料理も多く、全体的にスパイシーと言えます。