インド/インドの観光・世界遺産

インド料理(4ページ目)

日本でも大人気のインド料理は色とりどり!「カレー」の他にもさまざまな料理があります。本場インドの「食」を覗いてみましょう。

執筆者:冬野 花

インドのピクルス、アチャール

ヒンディー語でピクルスをアチャールと言います。ターリーにも必ず付いてきますし、ちょうど日本人が漬物を食事毎にちょこっと食べるのと同じように、インド人は食事時にアチャールを食べています。

もちろんものにもよりますが、多くの場合、日本人の口には相当強く感じる味。レモンのアチャール、ショウガのアチャール、マンゴーのアチャールなどが定番です。インド人の家に行くとたいていは、「マータージー(母親)が作ったアチャール」などの瓶詰が並んでいます。まさに、「母親が漬けた漬物」の感覚ですね。

ヨーグルトのカレー、カリー

平たく言うと、ヨーグルトのカレーのことです。知らない限りは、先に述べた「カレー(Curry)」と日本人の耳には同じに聞こえますが、両者は何の関係もありません。実際は、「カリー」と「カディー」の中間くらいの発音です。カリーは、クリーミーでコクがある味。ヨーグルトをたくさん入れて煮込んで作ります。同じようにクリーミーでコクがあるバターチキン(バターをたくさん使ったチキンカレー)などに比べて、甘みがないのが特徴かもしれません。パコラを入れたカリーは定番です。

インドのスイーツ、ミターイー

できたてのハルワー

にんじんを炊き込んで、カルダモンなどで風味付けをしたできたてのにんじんのハルワー

インドのスイーツの総称を「ミターイー」もしくは「ミタイヤーン」と言います。インド人は男も女も甘いものが大好き。日本のように「男性は甘いものが苦手」といった風潮は皆無! 何かにつけ味が濃く辛いインド料理ですから、食後に食べるミターイーも同じくらい甘さが濃くないといけないようで、その甘さと言ったら最初はめまいがするほど!

インドの街角には至る所にミターイーの店があり、ガラスケースの中にはぎっしりと色とりどりのミターイーが並んでいます。牛乳から作るラスマライや、茶色い丸いだんご状のグラーブジャムンなどは定番。ターリーにも必ずミターイーがつきます。招かれごと、お祝い事、誕生日、おみやげ、何かにつけインド人はミターイーをやりとりする習慣があり、日本の菓子折りと同じような役目も果たしています。

 

液体バター、ギー

牛乳から作ったインドの液体バター、ギー。牛乳をひたすらかき混ぜながら、ゆっくり煮詰めていくと最後にギーができます。ナーンやご飯などにかけて食べたり、料理に使ったりと、インド料理には欠かせません!

パーパル

日本では「パパド」という名で定着してしまいつつあるようですが、正しくは「パパル(パーパル)」という名で、インドのつまみの定番。現地でパパ「ド」では、まず通じないでしょう。豆の粉で作ったせんべいのようなもので、直火で焼くか、油で揚げて食べます。プレーン、胡椒味、チリが入った辛い味のものなど、いろいろあります。食事の前のつまみとして必ず出てくるので、料理が来るまでの間、なんとなくパーパルをつまんで口を慣らす、みたいな「お通し」のような役割もあると言えるかもしれません。ターリーにも、たいていパパルがついてきます。

タンドゥーリ

後ろに見えるのがタンドゥーリ。手前はナーンの生地

後ろに見えるのがタンドゥーリ。手前はナーンの生地

窯焼きの窯のことを「タンドゥーリ」と言います。家庭にあることは稀なので、タンドゥーリ料理は基本的に外食で食べるもの。タンドゥーリチキン、タンドゥーリプラウン(えび)、タンドゥーリ・ナーンなど、種類はさまざま。


 

チャーイ

チャイ屋のにいさん

チャイ屋のにいさん

日本でもお馴染みですが、インド定番のミルクティーを「チャーイ」と言います。チャーイのあのコクは「ダストティー」と呼ばれる、紅茶葉のカスでなければ出ません。高級な茶葉ほど色が出にくいものですが、ダストティーは一瞬でお湯が真っ黒になるほどに色がよく出るうえ、値段も一番安い! チャーイは、インドの庶民文化の代表なのです。カルダモンを一緒に煮た「イライチワーリー・チャーイ」や、ショウガをいれた「アドラクワーリー・チャーイ」などもよく飲まれます。   
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