インド/インドの観光・世界遺産

インド料理(3ページ目)

日本でも大人気のインド料理は色とりどり!「カレー」の他にもさまざまな料理があります。本場インドの「食」を覗いてみましょう。

執筆者:冬野 花

インドの米料理

インドにはビリヤーニやプラーオなど、米料理もあります。インドのチャーハン、もしくはピラフのようなものです。キチュリーはインド版おかゆと言えます。

■ビリヤーニ
本格的なものは壺焼きで、チキンビリヤーニやマトンビリヤーニなどが有名。ふんだんにスパイスを使い、その香りが食欲を刺激します。もともとはムスリム料理(イスラム教徒の料理)で、アーンドラプラデーシュ州ハイデラバードはビリヤーニで有名です。

■プラーオ
ビリヤーニに比べるとやさしめの味で、言うなればインドのピラフ。そもそも、プラーオとピラフの語源は同じです。連日のカレーに疲れたときなどには、軽くて食べやすいと思います。

■キチュリー
インド版おかゆ。具が入っているものも入っていないものもあります。具を入れる場合は、なんでもいいので野菜を細かく切って入れます。基本的にベジタリアン食。スパイスも最小限か、全く使わないかで、インドのお寺やヨーガのアシュラムでよく出ます。いわば、インドの精進料理。キチュリーも、ヘビーなものを避けたい日にはおすすめ。インド人も病気になると、スパイスを控えて、お腹に優しいキチュリーを食べます。

 

インドのヨーグルトサラダ!? ライタ

ターリーにも付くライタ(左)

ターリーにも付くライタ(左)

ヨーグルトのサラダというのが、うまい説明かもしれません。一般的にインドでは、食事の時に一緒にヨーグルトを食べる習慣があります。ヨーグルトはインド人にとっては、甘くしたり、フルーツをまぜて食べるデザート的なイメージはあまりなく、食事のときに添えて食べるものです。

プレーンで食べることも多いですが、玉ねぎやきゅうりやトマトなどの野菜を細かく切って入れて、胡椒と黒塩、スパイスをふってサラダ風に食べることも多く、それをライタと呼んでいます。ミントの葉を入れたライタや、日本の天かすそっくりの「パコラかす」を入れるブーンディー・ライタも定番。パイナップルを入れたパイナップル・ライタもよくあります。基本的に何を入れてもOKのようです。

 

スナックの定番、パコラとサモサ

パコラ

揚げたてのナスのパコラ。豆の粉(ベサン)はもともとやや黄色っぽい色です。上の写真は生地にターメリックを混ぜるてあります。

この2つは、数あるインドのスナックの中でも定番中の定番。パコラは野菜やパニールに豆の粉の衣をつけて揚げたもので、日本のてんぷらにそっくり。

サモサはクミンなどのスパイスとともに炒めたじゃがいもを中に入れて生地を巻いて揚げたもの。インド中どこにでも売っており、何かにつけ登場しますし、日本のインド料理レストランでもよくあるメニュー。ただし、インドでの位置づけは、おかずではなく、あくまでも軽食として食べられています。 
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