ビジネスにおける文書から写真までオールマイティにこなせる、エプソン「PX-602F」
エプソン「Colorio」シリーズの2010年春モデルとして、A4複合機「PX-602F」が登場した。春モデルは年賀状シーズン前の“本命”である秋モデルとは違い、SOHOや自営業などをターゲットにした「オフィス志向モデル」といった傾向が見られる。今回紹介するのもそういったモデルの一つだ。PX-602Fはプリンタ、コピー、スキャナの基本機能に加えてファクス機能を搭載したスタンダードモデル。有線・無線LANやADF(自動給紙装置)なども備えており、なかなかリーズナブルな機種と言える。
急なカラーインク切れでもブラックインクだけで印刷できる
プリンタ機能は顔料系の4色独立インクを採用しており、最高解像度は5760×1440dpi。顔料インクなので染料インクに比べてにじみが少なく、仕事の文書などを多く印刷する人に向いている。ブラックインクには大容量カートリッジを採用しているので、大量にモノクロ印刷する場合にも安心だ。カラーインク残量が限界値を下回った場合でも、最長5日間はブラックインクだけ使用したモノクロプリントが可能。急なインク切れでも安心して使えるのがうれしい。
6色染料インクを採用するEP-901FやEP-902Aなどの上位モデルほどではないが、写真も十分に映える印刷画質を実現。全色顔料インクなので、普通紙印刷ならモノクロでもカラーでもPX-602Fの方がクッキリと印刷できる。カラーレーザープリンタに近い印象だ。
無線LAN、写真のダイレクトプリントにも対応
接続はUSB2.0のほか、10BASE-T/100BASE-TX対応の有線LAN機能、IEEE802.11b/g(11n互換)対応の無線LAN機能も備えている。リビングのデスクトップPCのそばにPX-602Fを設置し、書斎のノートPCから印刷するといったことも手軽にできる。PCの置き場所と電話回線のモジュラージャックとが離れている場合には、電話回線を優先して設置できる。カラーファクスに対応しており、最大30枚の原稿をセットできるADF(自動給紙装置)も搭載。原稿のスキャンやコピー、ファクス送信時の手間を大幅に省くことができる。
CF、メモリースティック、SD/SDHC/MMC、xD対応のメモリーカードスロットも内蔵しており、写真のダイレクトプリントも可能となっている。
写真の画質にとことんこだわりたい人にはベストマッチではないが、仕事の文書印刷も写真印刷もはがき印刷もオールマイティにこなしたいという人にはお薦めのモデルだ。
マルチフォトカラリオ PX-602F
【関連サイト】
・エプソン カラリオ PX-602F