システムの調子を取り戻すための究極の手段は“OSの再インストール”ですが、1~2時間以上の作業になるし、誤って重要なファイルを削除してしまったり、追加したアプリケーションの再インストールが必要になる場合があるなど、重大なトラブルの原因となるため、あまりやりたくはないものです。
ここでは、どうせ初期化する覚悟があるなら、そのまえに試してみたいメンテナンス方法を紹介します。
これから紹介する方法は、マウスの動き、キーボードショートカットの割り当て、Dockへの登録内容、Safariのスタートページ、スクリーンセーバーの設定などことごとく初期化されますので、これらのリスクを十分理解した上でご利用ください。
あくまで、「再インストールするくらいなら、設定をすべて初期化した方が早い場合もある」ということです。
※この記事は、Mac OS X 10.4.9で動作確認しています。
なお、これから紹介する作業はすべて管理者権限を持つユーザで実施してください。
Mac OS Xのメンテナンスの基本
Mac OS Xシステムのメンテナンスの基本は「アクセス権の修復」「ディスクエラーの修復」「キャッシュファイルの削除」「設定ファイルの削除」です。Windowsのレジストリデータベースのような構造ではなく、アプリケーションが個々で設定を管理しているので、ファイル削除などの簡単な方法で、環境を元に戻すことができます。「ディスクエラーの修復」については、以下の作業を行います。
ただし、「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」でフォーマットされた最近のMacであれば、この作業を行う必要性はありません。
(理由についてはWikipediaに詳しく載っています)
【ディスクエラーの修復手順】
- command キーと s キーを押しつづけながらMacを再起動
- 真っ黒な画面にテキストが表示されたら 「fsck -fy」と文字を入力してreturnキーを押す。
- …その後、エラーが出た場合は、2.のコマンドをエラーが出なくなるまで、繰り返します。
- 終了したら、「reboot」とタイプしてreturnキーを押すとMacがいつもどおりに起動します。
くわしくはAppleのサポート情報してください。