実際の入院日数はどれくらい?
次のグラフは、病気の種類によって、入院日数にどれくらいの違いがあるのか、年齢別に調べた結果です。ガイド平野泰嗣がグラフ作成
初めてこのグラフを見たとき、どの年代でも「結核」が存在して、在院(入院)日数が長いという点には驚きました。結核は昔の病気というイメージが強いですが、今も怖い病気の1つなのですね。
年齢別に見てみると、34歳以下の場合は、ほとんどの傷病で30日(1カ月)以下の在院日数となっています。35~64歳になると、脳血管疾患で57.6日、結核で60.3日と2カ月前後の傷病も出てきますが、やはり大半は1カ月以内に収まっています。65歳以上になると、全体的に在院日数も延びる傾向がありますが、それでも大体2カ月以内となっています。
ガンなどの新生物や高血圧性疾患は、なんとなく長い期間入院するという印象でしたが、最近は、医療技術の進歩という良い原因だけでなく、ベッド数の減少や医師不足といったマイナスの原因も影響して、全体的に早く退院させられる(?)傾向があるようです。けれども脳血管疾患による在院日数はどの年代でも長期化する傾向があり、特に65歳以上では118.4日(約4カ月)とダントツで長くなっていることが分かりました。
>>入院1日あたりの自己負担額はどれくらい?