CG・画像加工/おすすめ画像編集・加工ソフトレビュー

Shade 10.5 作業効率アップの新機能!

趣味から業務用まで、23年間多くのユーザーに愛され続けている安心の国産3DCGソフト「Shade 10.5」。作業が効率アップ機能が増えて、ほかのソフトとデータをスムーズにやりとりするための拡張機能に注目です。

土屋 徳子

執筆者:土屋 徳子

CG・画像加工ガイド

趣味から業務用まで、23年間多くのユーザーに愛され続けている、安心の国産3DCGソフト「Shade 10.5」。今バージョンでは、より作業の効率がアップする機能が増えたことや、さまざまな3D、2DソフトとShadeとで、スムーズにデータをやりとりできるなどの点に注目です!

それでは早速、Shade 10.5の新機能の数々をご紹介していきます。

写真は「Shade 10.5 Professional」。
Shade 10.5には初心者向「Basic」、中級者向「Standard」、業務用「Professional」の3つのグレードがあります。記事中のタイトル右に、紹介している機能を搭載しているグレードを記載しています。記載がないものは基本的に全てのグレードで使用可能です。
各グレードについてはこちらをご覧ください。





Shade 10.5 作業効率アップの新機能!
INDEX

 

レンダリングの結果を2D画像で保存(Standard/Professional)

3DCGは、物の形、光、影、空気など、いろいろな要素が合成して作り出されていますが、しかしなかなか3Dの状態では2Dのように細かい部分の編集が難しいこともあります。
作成した3DCGを最終的に高品質な2D画像にするのが目的であれば、「マルチパスレンダリング」でいろいろな要素ごとに2D画像化して保存しておくと便利です。

マルチパスレンダリングを使用すると、3DCGの要素を個別の画像に書き出します。これを画像編集などのソフトで細かい修正や合成に利用できます。

マルチパスレンダリングは、レンダリングする前に「マルチパスを保存する」を有効にして、書き出したい要素(パス)にチェックを入れます。レンダリング後に「保存」から、ここでは「マルチレイヤー(個別ファイル)を選んでいます。

指定した要素が下図のように個別の画像ファイルとして保存されます。これらをPhotoshopにレイヤーとして読み込んで、細かい編集ができます。

レンダリングの結果の画像

形状ID:形状ごとに色分けした画像

XY法線:カメラの向きを基準としたX, Y, Zの各軸の情報を色で表現した画像

マーカー色:ブラウザのパート識別用に設定した色(マーカー)で形を表現した画像

:影の部分の画像

マスク:任意の形状部分からマスクを作成。

 

既存の形に合わせて新しい形を正確に作る

図形の開口部や、ちょっとした隙間などに合わせて新しい形を作りたいときには、「スナップ」機能が効いているととても便利です。Shade 10.5では形状の頂点や稜線へもスナップが効き、素速く正確に形を作ることができます。

「オブジェクトガイド」を有効にして、「スナップ設定」でどこにスナップさせるのかを指定すると、稜線や頂点などにカーソルが重なったときに「edges」「vertex」という吹き出しが表示されるので、そのタイミングでクリックして正確にスナップさせます。

開口部にぴったりな新しい形のふたができあがりました。

Shade 10.5は、上図のような傾いている面への作業も簡単にできるような工夫がされています。次のページへ>>

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