3.「rel="nofollow"」の使い方
これまでのページでご紹介してきたように、「第三者が自由にリンクを記述できるような場所」には、リンクを作るa要素に「rel="nofollow"」の記述が加わるようにしておきましょう。
■「rel="nofollow"」の加え方
具体的には、リンクを作るa要素にrel属性を加え、属性値に「nofollow」を指定します。HTMLソースは以下のような感じになります。
<a href="URL" rel="nofollow"> ~ </a>
ブログツールや掲示板CGIでも、自動的に「rel="nofollow"」の記述を加えてくれるものがあります。 自分でソースコードを修正するのが難しく、 今使っているツールが対応していない場合は、最新のバージョンが公開されていないか確認したり、対応しているツールへの乗り換えを検討してみましょう。
■ページ内の全リンクを対象にしたい場合
リンク1つ1つにこの記述を加えるのが無理な場合や、ページ内のすべてのリンクを一括して対象にしたい場合は、meta要素を使って以下のように記述することもできます。 この記述をHTMLのhead要素内に1つ含ませておけば、そのページ内にあるすべてのリンク先を評価しないよう指示できます。
<meta name="robots" content="nofollow">
ただ、上記の方法だと、ページ内のあらゆるリンクが対象になるため、「自サイト内の他のページへのリンク」も対象になってしまいます。
もっとも、「評価値が渡らなくなる」だけであり、リンク先ページにとってマイナスの評価を与えるようなことはありませんので、掲示板1つに記述する程度なら特に不都合はないでしょう。
■自分だけが書ける場所にあるリンクに加える場合は注意
この記述は、掲示板やブログなどだけでなく、自ら作成したHTMLファイル中でももちろん使えます。 参考までにスパムサイトへリンクしたい場合などは、この「rel="nofollow"」を加えてリンクを書くと良いでしょう。
しかし、友達や知り合いのサイトへこの記述を加えてリンクすると、あまり良い印象は与えないでしょう。(特に相互リンクしている場合などは。) この記述を手動で加える際には、「リンク先を信頼しているわけではない」(リンク先に評価値を与えたくない)という意思表示になる点に注意して使って下さい。
おわりに
今回は、リンク先ページに評価値を渡さずにリンクできる方法をご紹介いたしました。 掲示板やブログのコメント欄などで使えば、スパム(迷惑)投稿の意欲を減らせる可能性があります。 この方法を採用したからといっていきなりスパム投稿がなくなるわけではありませんが、何もしないよりは対策しておく方が良いでしょう。 ぜひ、試してみて下さい。
【参考情報】(外部サイト)
- リンク先のウェブページの巡回制限 ― rel属性の利用(Yahoo!検索 インフォセンター)
- メタタグの記述と検索エンジン(Yahoo!検索 インフォセンター)
- ウェブマスター向けガイドライン(Google ウェブマスター/サイト所有者 ヘルプ)