Googleの検索結果から抹消!?

検索結果に1件もヒットしない例
▲ドメイン名で検索しても0件

先月末に、某C社の運営する複数のウェブサイトが、まとめてGoogleの検索結果から抹消される出来事がありました。 それらのウェブサイトは、サイト名での検索結果に出てこないのはもちろん、 ドメイン名を指定した検索でも、1件もヒットしなくなりました。 完全に、Googleの検索結果から排除されてしまったわけです。

原因は、C社の運営する複数のウェブサイトで、検索エンジンスパムと解釈できる手法が使われたからだと考えられています。 問題となった手法は、狭い領域に大量のリンクを詰め込む方法を使って複数のウェブサイト間で相互リンクを張り、リンクファームを形成するというものです。

ここで使われた「狭い領域内にたくさんの情報を詰める」方法は、以前に記事「狭い領域に情報を詰め込むには」でご紹介した、 スタイルシートのoverflowプロパティを使う方法です。 …といっても、overflowプロパティを使うことが直接検索エンジンスパムと判断されるわけではありません。 今回の件は、その使い方に問題があったといえます。

狭い領域での大量リンク

狭い領域に多くの情報を詰め込む方法として、過去に記事でご紹介したのは、スタイルシートのoverflowプロパティを使う方法です。 更新履歴など、それほど重要ではないけれどもある程度掲載しておきたい情報を、あまりスペースを取らずに掲載できる便利な方法として解説しました。

更新履歴を狭い領域に表示させる場合、次のような感じの表示になります。

All About 新着記事情報

このサンプルのリンクは、All About内に実在する記事へのリンクです。もしご興味があれば、覗いてみて下さい。

上記のような使い方であれば問題はないでしょう。
今回問題になったのは、ページの下端に配置した次のような表示でした。

狭い領域に大量のリンク

どちらもoverflowプロパティを使った表示ですが、「人に見せるためのデザインかどうか」という点が異なります。
前者は、ある程度の表示スペースが取ってあるため、人に見せるデザインであると考えられます。 後者は、極端に狭い領域に約20個のリンクを詰め込んだもので、人に見せるためのデザインだとは考えにくいものです。

リンクファーム

さらに問題だったのは、複数のウェブサイト間で相互にリンクするリンクファームを形成していたことです。

検索エンジンは、あるページを評価する際に、「そのページが他のページからどれくらいリンクされているか」という情報を参考にします。 この点を利用して、ページの評価値が高くなるように、特定のウェブサイト間で相互にリンクを張ることをリンクファームと呼びます。 (詳しくは、「リンクファームってなーに?」をご参照下さい。)

このような、意図的にページの評価値を上げようとする行為は、正しい評価値が計算できなくなるため、検索エンジンから嫌われます。

人に見せるために記述されているか?

今回の問題は、検索エンジンにだけ読ませようとするデザインで、リンクファームを形成したことが特に悪質だと考えられたのでしょう。
overflowプロパティを使うことも、他のページと相互リンクすることも、それら自身は特に問題のある行為ではありません。 ただ、活用目的が「検索エンジンに読ませることで評価を上げること」になると、検索エンジンスパムになります。

Googleがウェブサイト製作者向けに公開している「ウェブマスターのためのガイドライン」には、次のような記述があります。

ユーザーにとって役立つかどうか、 検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。

SEO(検索エンジン最適化)の各テクニックは、正しく活用すれば、アクセスアップにもアクセシビリティの向上にも良い結果を出します。 しかし、誤った活用をすると、今回のようなケースになってしまう可能性があります。ぜひ、気を付けて下さい。

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