ホームページ作成/テキストの配置・装飾 (HTML,CSS)

行間(行の高さ)を調節するなら単位はナシで(4ページ目)

長文を読みやすくするには行間を広めに設定する方が望ましいでしょう。その行間(行の高さ)の指定を、単位付きの数値で記述していませんか? 単位を付けて指定すると、上下の行と重なってしまうことがあります。

西村 文宏

執筆者:西村 文宏

ホームページ作成ガイド

line-heightで発生する古いブラウザでの問題点

もはや気にしなくても構わないほど古いブラウザでの話ですが、念のために紹介しておきます。
line-heightプロパティを使うと、Internet Explorer 3 と Netscape Navigator 4 で問題が起こります。

■単位がないと「px」だと誤解するIE3
IE3は、単位のない数値を「単位pxが省略された値」だと誤解してしまいます。 その結果、

line-height: 1.4;

line-height: 1.4px;

だと解釈してしまうので、困ったことになります。行の高さが1.4ピクセルしかなければ、何も読めないでしょう。

ただ、今さらIE3での表示結果など気にしなくて構わないでしょう。 気になる場合でも、IE3にはスタイルシートを読ませないようにするだけで十分です。

■画像が文字の上に重なってしまう Netscape4
Netscape Navigator 4には、画像が含まれるボックスに対して line-heightプロパティを適用させると、 画像が文字の上に重なってしまうバグがあります。(文字が読めなくなります。)

ですから、Netscape4での表示を気にするなら(少なくともline-heightプロパティを使っている部分の) スタイルシートを読まないように記述する必要があります。

おわりに

今回は、行間を調節するために使うline-heightプロパティの値には、「単位のない数値」を指定した方が良いことをご紹介致しました。

もし、「1.4em」などの単位付きで記述したり「140%」などの割合で記述している場合は、単位なしの数値に修正しておくことをお勧め致します。

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