「id」と「class」の違いと使い分け
class属性とid属性、どちらを使う?
この「class」と「id」は、どちらでもよい方法が2種類用意されているわけではなく、明確に役割が異なります。そこで今回は、「class」と「id」の違いと、その使い分け方法をご紹介いたします。
class属性を使ったスタイルの適用例
スタイルを適用する方法として「class」を使う場合は、次のようなソースになります。■HTML:
<p class="sakura">クラスを使った例</p>■スタイルシート:
p.sakura { color: red; }対象の要素名とclass名との間に半角の「.」(ドット)記号を記述します。要素名は省略することもできます。上記では「p」が要素名で「sakura」がclass名です。
id属性を使ったスタイルの適用例
スタイルを適用する方法として「id」を使う場合は、次のようなソースになります。■HTML:
<p id="tomoyo">アイディーを使った例</p>■スタイルシート:
p#tomoyo { color: red; }対象の要素名とid名との間に半角の「#」(シャープ)記号を記述します。この場合も、要素名は省略できます。上記では「p」が要素名で「tomoyo」がid名です。
※備考:ここで使うのは[Shift]+[3]キーなどで入力可能な「#」です。「シャープ」とも読まれますが、音楽記号のシャープ「♯」とは形が異なります。「#」は「ハッシュ」と読まれることもありますが、Unicodeで定義されている名称は「NUMBER SIGN(番号記号)」です。
class属性とid属性の違いと、使い分け方法
上記のサンプルソースは、スタイルシートの適用に「class」を使うか「id」を使うかの差だけで、ブラウザ上での表示効果は全く同じです。どちらも、対象の文字が赤色になります。では、「class」と「id」の違いは何でしょうか?
実は、両者の役割には大きな差があります。また、スタイルが適用される優先順位にも差が付けられています。
次のページから、「class」と「id」の違いと、それらの使い分け方法についてを詳しくご紹介いたします。