STEP5 : パーミッションって何?
さて、無事にアップロードできても、それで終わりではありません。 最後に、パーミッションの設定が必要です。
パーミッションとはアクセス権のことです。 アクセス権には、 「読み込み権」 「書き込み権」 「実行権」の3種類があり、 それぞれ、 「オーナー(所有者)」 「グループ」 「その他」の3種類のアクセス者に対して別々に設定が可能になっています。
例えば、CGIプログラムには「実行権」が付加されていないと、実行する(=CGIを使用する)ことはできません。また、掲示板の投稿内容を記録するログファイルには「書き込み権」が付加されていないと、投稿内容を保存することはできません。
このように、サーバ上のファイルには適切なアクセス権を設定しなければなりません。
たいていのウェブサーバでは、普通にアップロードしただけのファイルには、全て、次のようなアクセス権が設定されています。
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これは、「誰でも読めるが、書き込み(や削除)はオーナーのみが可能。」という意味になります。(※書き込み権には、ファイルを削除する権利も含みます。)
例えば、HTMLファイルは、アクセス者の誰でも読めるようにする必要がありますが、更新や削除は自分(=オーナー)だけができれば十分です。なので、上記の設定にしておく必要があります。
STEP5-2 : パーミッションの独特の表記法
また、このアクセス権は、独特の表記法で表されます。 ここが少し慣れないと難しいところかもしれません。先ほどの3つの権利は、以下のように番号が振られています。
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上記の番号の合計値で権利の設定状態を表現します。
例えば、先ほどの...
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というのは、それぞれの値を足して...
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……となります。
FTPソフトによっては、この数値を指定しないといけない場合もあります。
なお、644といった数値表記だけでなく、各権利をチェックボックスで指定できる解りやすいFTPソフトもいくつかあります。番号を覚えたくない場合は、このような設定ができるソフトウェアを使うと良いでしょう。
※右図は、Windows版の国産FTPソフトとしては代表的な「FFFTP」の属性設定ダイアログです。
STEP5-3 : パーミッションを設定しよう
さて、では、パーミッションを設定してみましょう。
ここまでの説明を読んで、何やら難しそうだと思われたかも知れませんが、そんなことはありません。 実際には、CGIを動作させるために指定しなければならないパーミッションは2種類しかありません。
(※ウェブサーバによっては他の設定をしないといけない場合もあります。詳しくはウェブサーバ側のオンラインマニュアルなどをご参照下さい。)
■実行させる必要のあるファイル(=CGIプログラム)は、755。
■書き込む必要のあるファイル(=ログなど)は、666。
以上の2種類です。
実行する必要もなく、書き込む必要もないファイルは、アップロードしたままの状態(=644)で構いません。
※実行できるプログラムではないファイルに対して実行権を付加してしまうと、CGIがうまく動作しなくなる可能性があります。不要な権利は付加しないよう注意してください。
CGIを構成する各ファイルのパーミッションは、必ずCGIのドキュメントに記載されているはずですので、 それに従って設定して下さい。
慣れてくれば、それらを参照しなくても(ファイルの目的を考えれば)判るようになります。
以上で、CGIの設置は完了です。お疲れさまでした。
今回は、CGI設置の基礎をご紹介致しました。ぜひ、みなさんも、気に入ったCGIの設置に挑戦してみて下さい!
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