体の冷えが引き起こす心身の不調…頭痛や月経痛、花粉症も?
その不調、冷えが原因かもしれません……
多くの女性を悩ませる「冷え」ですが、日々の生活習慣を少し見直すだけで、改善できることもあります。ここでは、冷え対策の1つである「食生活」に着目し、冷えを助長してしまう避けたい食生活や、体を温めてくれるおすすめの食べ物をご紹介します。
「冷え」を悪化させる食生活とは?冷え性の人や冬は要注意
「冷え」を放置すると、慢性疲労の原因に
■ 朝ごはんを抜いている
朝ごはんを抜くと体の体温が上がらず低体温になりがち。血流の循環も悪いままなので、冷えを感じてしまいます。「疲労回復!スッキリ目覚める朝ごはんメニュー」も参考にしてくださいね。
■ 極端に偏食である
インスタント食品が多い、野菜を食べない、米・パンや麺類などの炭水化物ばかり食べる……。栄養バランスが乱れると、たんぱく質やビタミン・ミネラルの不足が起こり、冷え性を悪化させます。また、偏食だと貧血になりがちで、貧血でヘモグロビンが不足すると、栄養素が酸素不足で不完全燃焼を起こし、体を温めることができません。血液量そのものが少なくなり、末梢への血液も不足し、手足の冷えが生じるのです。
■ 体を冷やす食材を多く摂っている
食べ物は、体を温める「陽性」のものと、体を冷やす「陰性」のものに分けることができます。夏が旬のものや、南国の食べ物・飲み物は体を冷やす陰性の性質を持っています。昔の人たちは、その土地でその季節に取れるものを食べていましたが、最近は季節を問わずに、食材を食べることができます。それが冷え性を悪化させている可能性があるのです。
「体を冷やす食べ物」は疲労の原因にもなる
冬はサラダより火を通したほうが体を温める!
■トマト・レタス・きゅうり・ほうれんそう
夏に収穫される野菜は体を冷やします。生野菜サラダをたくさん食べている人がいますが、冷え性の人は要注意。熱を通すと陽性に近づくので、生で食べるのは避け火を通すようにするといいでしょう。
■マンゴー・バナナ・レモン・パイナップル
南の国や夏に収穫される果物も体を冷やします。ビタミンがたくさんあるからと言って大量に取ると冷え性の原因に! 冬は控えめにしたほうがいいでしょう。
■コーヒー
コーヒーも南国のもので、体を冷やすといわれています。1日に何杯も飲んでいる人は、量を少し減らすといいでしょう。
■緑茶
お茶は発酵させた方が、体を温めるといわれています。緑茶は発酵しておらず体を冷やすので、たくさん飲んだり、寝る前に飲むのは控えましょう。
■ビール・ウィスキー
ビールやウィスキーは、飲んだときは体が温まるかもしれませんが、しばらくすると体を冷やします。飲みすぎには注意!
■白砂糖・白パン・化学調味料
精白された食品は体を冷やすといわれています。摂りすぎは注意しましょう。
普段、何気なく摂っているものが、実は冷え性の原因になってしまうこともあるのです。これらは食べてはいけないというわけではありません。冷え性の人は量を控えめにするといいでしょう。
「体を温める食べもの」は冷えを改善する
熱い飲み物が体を温めるとは限りません!
■かぼちゃ・にんじん・ごぼう・たまねぎ・りんご・ぶどう
根菜類・赤や黒などの暖色の野菜や果物がお勧め。柔らかいものより固いもがより陽性。水分の多いものは体を冷やします。冬には寒い地方や時期に収穫される野菜を積極的に摂りましょう!
■紅茶・中国茶・ほうじ茶
お茶は発酵させたほうが体を温めますが、見分けは色。茶色のものは発酵していると考えてよいでしょう。寝る前に飲むと体を温めて眠りにつきやすくなります。
■赤ワイン・日本酒
ビールやウィスキーよりは、赤ワインや日本酒がお勧め。しかし、量は質を変えてしまいます。飲みすぎるとアルコールの作用で放熱が増え、結果的に体を冷やしてしまいます。
■黒砂糖・全粒粉パン・玄米
未精白のものがより陽性。ビタミン・ミネラルも豊富ですので栄養バランスもよいでしょう。
■生姜・香辛料
生姜は冷え性の人にはとってもお勧め! 料理に使うのはもちろん、お湯で割って飲んだり紅茶に入れたりして飲んでよいでしょう。寝る前に紅茶1杯にすりおろした生姜を小さじ1杯程度・黒砂糖を入れて飲めば、体が温まってぐっすり眠れるでしょう。
注意してほしいのは、体を温めるからと言って、そればかり食べないこと。何でも「バランス」が大切! 冷え性のタイプについて知りたい片は、「慢性疲労の人、必見! タイプ別冷え性対策法」をご参照下さい。
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