Macのソフトウェアを楽しもう!
MacにはWindowsにも勝るとも劣らないソフトがたくさんあります
もちろん、プロじゃなくても「iLife '09」でホームページ作成、音楽製作やデジカメの写真管理、動画編集などが楽しめますし、Windows版とはデザインが異なる「Microsoft Office 2008 for Mac」や「iWork '09」などの個性的なビジネスソフトも充実しています。
ここではグラフィックや動画編集など、各ジャンルでおすすめのMac用市販ソフトをご紹介します。
グラフィック・デザイン用ソフト
あのPhotoshopはもともとはMac専用のソフトウェアとして1990年に誕生しました。ほかにも「Illustrator」「Painter」、DTPソフトウェアの「PageMaker」「Quark」なども、もともとはMac専用。Macからは多くのグラフィック・デザインのソフトウェアが誕生していますが、これは当時のMac OSが画面の比率の正確さやフォントの美しさにこだわって作られていたため。MacとDTPの関係も深く、私たちが普段手にする新聞や雑誌などの多くがMacとこれらのDTPソフトによって作られているといっても過言ではないでしょう。
Macで動作するソフトウェアの多くはWindows版もありますが、Macとともに成長してきたソフトウェアたちはいわば“本流”であり、Mac OS Xが持つ色・フォントの管理、画像の表示・変換機能や、PDFのサポートなどと組み合わせることで、ひと味違う作業環境ができあがります。
【グラフィック・デザインの代表的なソフトウェア】
- Photoshop、Photoshop Elements
MacといえばPhotoshopというくらい、Macと関わりの深いペイントソフト。Windows版のみ64bitに対応するなど、Mac版のほうが性能が劣る面もあるものの、プリンタのページ設定をファイル記憶する点や16bitカラーの対応などはMac版のみの機能になっています。Photoshopの機能をよりシンプルにまとめたPhotoshop Elementsというソフトもあります。低価格で、グラフィック初心者におすすめです。
- Illustrator
Photoshopはピクセルの集まりによって絵を表現しますが、Illustratorはベクターと呼ばれる点と点をつなぐ計算式によって絵を作り出すソフトウェアです。一般的にこれらをドローソフトと呼びますが、座標計算によりコンピュータが毎回絵を描くため、印刷や画面を拡大したときに滑らかな絵に補正されるのが特徴です。 - Painter
Photoshopと同じペイントソフトと呼ばれる部類のソフトウェアですが、大きく異なるのは、絵を描くためのブラシの種類です。素人ではなかなか使いこなせませんが、実際に筆と絵の具で絵を描くようにコンピュータ上で絵を描くことができます。 - Pixelmator
GPUのパワーによりマウス操作にリアルタイムに追従するフィルターが動作することで注目を集めているペイントソフト。実はこのフィルター機能のはMac OS Xに内蔵されているCore Imageという機能を応用しているだけのため、価格も低く抑えられています。Core Imageを持たないWindows向けには移植されることはないでしょう。 - Aperture 3
Apple謹製のデジタル画像管理・編集ソフトウェア。デジタルカメラで撮影した画像を取り扱うために必要な機能が内蔵されています。 - InDesign
古くはPageMakerと呼ばれたソフトウェアの後継。DTPという種類の作業に必要な機能を揃えており、画像や文字のレイアウト・変形などに必要な機能をすべて備えています。 - QuarkXPress
上記InDesignと同じDTPソフトウェア。今となってはInDesignのほうがシェアは大きいですが、2000年代前半までは圧倒的なシェアを誇っていました。MacとDTPとの関係を強固にしてきたソフトウェアの代表格です。