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より薄く!進化したNECのVALUESTAR N

NEC・VALUESTARの春モデル中、人気が高いのが、20型の VN770/WG6。デザインもより薄く変更された実機を検証しました。

大島 克彦

大島 克彦

デスクトップパソコン ガイド

パソコンを使い始めて20年以上。WindowsもMacも使いこなすIT系ライター。特にオーディオ系パソコンに強い。「日本経済新聞」「R25」「オズマガジン」などにも執筆を行っている。最近は業界全体の予測や、企業活動に関する執筆なども行う。

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VALUESTAR Nの春モデルは20型モニタに統一

VALUESTAR Nは、省スペース一体型のボード型パソコンとして登場して以来、人気のあるシリーズです。

当初は16型モニタで、丸みを帯びたデザインで持ち運び用のハンドルがあるなど、「家の中を持ち歩く」というコンセプトでした。また、ガジェットポケット(小物入れ)を備えていました。

現在のモデルは、モニタは20型と大きくなり、デザインも鋭角的なものに変わっています。カラバリも加わり、パールホワイト、クランベリーレッド、ファインブラックの3色。

20型画面にアップしたVALUESTAR N

20型画面にアップしたVALUESTAR N


今春モデルは、これまでの19型、21.5型(フルHD)という2種類の画面サイズから、20型(1440x900ドット)に一本化されました。

一見すると上位モデルのスペックダウンですが、VALUSTARのラインナップの中では、そうではありません。NECとしては、Nシリーズの21.5型モデルの後継機種は23型(フルHD)Wシリーズの下位機種(VW770/WG)とし、Nシリーズは20型に強化したという位置づけです。

以下、VALUESTAR Nの上位モデル、VN770/WG6を検証しました。


薄さを増した機体

デザイン面での特徴は、奥行きが約6cmと、従来モデルから約3cmも薄くなったことです。標準的な20型液晶テレビより薄く、内部のパーツ配置を工夫したことによる成果です。

これにより、向かって右側の光学ドライブが手前に移動し、わずかながら、ディスクの出し入れがしやすくなりました。スタンドを広げた奥行きも16.9cmと約2.6cm狭く、省スペース性がさらに向上しています。

前モデルより薄くなった機体デザイン(右が従来モデル)

前モデルより薄くなった機体デザイン(右が従来モデル)



また、NECらしい、打ちやすいキーボードは引き続き健在。流行のアイソレーションキーボードに追随せず、女性や子どもでも力を加えずにタイプできる「軽さ」を維持しており、好感が持てます。

NECこだわりの、軽快にタイプできるキーボード

NECこだわりの、軽快にタイプできるキーボード



性能アップを実感できる、その速さ

VN770/WG6は、CPUにCore i5 430M(2.26GHzx2)を採用。ノートパソコン向けのデュアルコアCPUですが、OS(基本ソフト)からはコアが4つに見える仕様で、映像処理など重たい処理だけでなく、ふつうのファイル操作もキビキビ行えます。初期のNシリーズのユーザーなら、「もっさり感」がなくなったことに驚くことでしょう。

Windowsエクスペリエンス・インデックスの数値を見ると、グラフィックス性能がやや劣ります。グラフィックスがCPU内蔵型であることが影響しているもので、PCゲームを行うのでない限り、特に気にすることはありません。Blu-rayコンテンツの再生も問題なしです。

Windowsエクスペリエンス・インデックスも全体に良好

Windowsエクスペリエンス・インデックスも全体に良好


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