毎年春を彩る桜の花。歴史を見つめてきた大きな木が1本だけ花を咲かせている風景も美しいのですが、道路や川沿いなどにまとまって並木として植えられている風景も見応えがありますね。

今回は美しい桜並木が見られる名所の中から、埼玉県幸手市にある権現堂(ごんげんどう)桜堤をご紹介します。川の堤防に長く延びる桜並木の美しさと共に、菜の花の鮮やかな黄色と桜の薄桃色の対比が見られる印象的な名所なのです。

 

桜に覆われた堤防をゆっくり歩けます

権現堂桜堤(1)
権現堂桜堤の下流側入口。ここからおよそ1kmに渡って続く桜のトンネルを歩くことができます(2002年3月23日撮影)
権現堂桜堤Yahoo! 地図情報)は、埼玉県の東部、幸手(さって)市にあります。国内で2番目の長さを誇る利根川の支流、中川の堤防上に約1キロメートルに渡って続く桜並木があり、毎年多くの人がお花見に訪れます。

 

権現堂桜堤(2)
権現堂桜堤の桜のトンネル(2003年4月4日撮影)
権現堂桜堤は、利根川の支流である権現堂川の堤防として江戸時代に作られたとのこと。その後、利根川の水害防止対策による改修で権現堂川がなくなるなどの変遷にあわせて、堤防の位置や長さが変わり、今に至っています。

桜が初めて植えられたのは大正時代で、桜の名所として賑わいを見せたのですが、第二次世界大戦時の混乱などで桜の木がほとんど伐採されてしまいました。そのため、1949年(昭和24年)から新たに植えられたソメイヨシノが、現在の権現堂桜堤の桜の中心となりました。

 

権現堂桜堤(3)
権現堂桜堤の上流側にて。毎年再会したくなる、そんな桜並木です(2005年4月10日撮影)
現在、権現堂桜堤には約1,000本の桜が植えられているとのこと。のんびりと桜並木の下を歩くのは、春ならではの楽しみですね。

歩き疲れたかなぁ……と思った時は、桜並木から一段下りてみると、たくさんの屋台が出ているので、ちょっと休憩することもできます。

桜並木を歩いて行くと、上流側の入口ゲートが見えてきます。そのゲートに書かれている文字は「SEE YOU AGAIN」。素敵な桜の風景を見てきた後なので、次の年も再会したくなる気分になってしまいます。