動作モードが自動的に切り替わらなかったGPU
最近のノートパソコンは省電力機能が当然のようについており、ユーザーは何も設定することなくその機能を活用しています。CPUは負荷が低くなると、省電力モードになり、液晶画面はしばらく使わないと暗くなり、さらに使わないと消える。このような機能はすべて全自動で行われています。通常ノートパソコンを購入すると、そのメーカーのおすすめ設定そのままで使っている方が多いと思います。これ以外には、バッテリ駆動時と、AC駆動時は別の設定になっていることがほとんどです。当然ながらバッテリ駆動時はより省電力モードの設定に切り替わります。ACアダプタを外したとたんに画面が暗くなることを感じている方が多いと思いますが、このモードに切り替わっていると言うことです。
これも、購入したときから設定されているので、ユーザーは何も設定することなく、メーカーが設定した最適な状態で使用できます。
もちろん、好みに応じて設定を変えることは出来ますが、自分で変更する方は少数派でしょう。Windows 7なら、Windowsモビリティセンターなどから設定可能ですが、この画面を見たことがない方も多いかもしれません。
このように、ユーザーが知らないところで、省電力設定が活用されていますが、これが遅れていたのがGPUの分野です。
GPU自体にも省電力機能はありますが、いわゆるチップセット内蔵GPUと外部GPUの2つを搭載し、省電力時はチップセット内蔵を、パフォーマンス重視の時は外部GPUをという製品では手動切り替えしかできませんでした。
GPU動作モードの自動切り替えに対応した
「NVIDIA Optimus テクノロジー」が登場
初期のGPUを2つ搭載していた製品は、GPU切り替え時に再起動が必要でした。しかし、その後発売された製品では、再起動することなく、切り替えが可能になったものも登場しました。しかし再起動の必要がなくなっても、手動で切り替えなければなりませんでしたし、ソフトウェアの起動状態にも影響されたり、切り替えに時間がかかりました。今回登場した「NVIDIA Optimus テクノロジー」は、その切り替えをユーザーが意識することなく自動化できるテクノロジーです。