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子どもの教育費準備に今からしておきたいこと

子どもの教育費に関する最新の調査が文部科学省から発表されました。幼稚園から高校までの15年間にかかる教育費は、オール公立とオール私立で3倍の差! 今回は、子どもの教育費の準備の仕方について解説します。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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教育費準備のために毎月いくら積み立てなければならないか、計算してみよう。

教育費準備のために毎月いくら積み立てなければならないか、計算してみよう。

前回「高校までの子どもの教育費、オール私立は1,663万円!」では、子どもの教育費がいくらかかるか、最新のデータで見てみました。今回は、その後編ということで、子どもの教育費をどのように準備するかについて考えてみたいと思います。


【記事のINDEX】
子どもの教育費準備に今からしておきたいこと……1P目
「貯蓄」だけではなく、「投資」の力を借りよう……2P目


子どもの教育費準備のために今からしておきたいこと

■子どもの教育資金の準備の仕方
●子どもの進学コースを考え、必要な教育資金の総額を検討する
最初にすることは、子どもの教育費にどのくらいかけるかをある程度決めることです。その目安となるのが、進学コース別の学習費総額です。この調査は全国の平均値を表したものなので、平均の金額を準備すればそれで十分ということではありませんが、ある程度の目安になるのではないでしょうか。前回のコラム「高校までの子どもの教育費、オール私立は1,663万円!」で、教育にかかる費用について詳しく書きましたので参考にしてみてください。

●総額から1ヶ月当たりの教育のための準備資金の目安を算出する
子どもに受けさせたい教育の方針を決め、その教育にかかる費用の目安が決まったら、そのための準備が必要になります。若いご夫婦からの相談で、「子どもの教育費準備のために、毎月どのくらいを目安に積み立てればいいの?」という質問をよく頂きます。

子どもの教育費以外にもさまざまなライフイベントがあるので、教育費だけをとって、必要積立額を答えることは難しいです。けれども、一つの方法として、高校卒業までの学習総額を毎月の金額で割り返して見ることで、1ヶ月当たりの積立の目安を探ることができます。

例えば、幼稚園・小学校は公立で、中学校から私立に通わせる場合は、高校卒業までに916万円の教育費が必要になります。916万円を180ヶ月(18年×12ヶ月/年)で割り、1ヶ月当たりの積立金額を計算すると、およそ4.2万円(年間50万円)になります。これが子どもの教育費のための毎月準備しなければならない金額の目安になります。

幼稚園や小学校などの学年が低い頃は、年間50万円という教育費はかからないでしょう。そこで、実際にかかった金額と必要な毎月の準備資金との差額は、将来の教育費のためにしっかり貯蓄しておきます。

>>教育資金の準備は、「投資」の力を借りよう!

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