このタッチパネルはひと味違う
さて、フルタッチパネルのデジタルカメラはソニーが牽引してきたともいえるが、これまでその使い勝手はけっしていいものではなかった。フルタッチパネルとなるということは、物理的なキーがないことにつながる。多くの場合、これが使い勝手を悪化させてきた要因となっていた。もちろん、大きな画面を使うことができるという条件とのトレードオフであったのだが。
しかし、DSC-TX7のワイド3.5型タッチパネルは大きく使い勝手が向上している。その大きな要因として「カスタマイズ」を挙げることができる。画面左の4つのボタンは好きに変更することができるのだ。
初期状態では上から動画ボタン、フラッシュ設定、セルフタイマー設定、連写設定となっている。これらをそれぞれよく使う機能に入れ替えることが可能なのだ。
筆者は動画ボタンのみそのままで、ISO設定、WB設定、露出補正というメニューで撮影することが多かった。さらに、モードによってすべてカスタマイズができる。たとえば「プログラムオート」と「かんたん撮影」で左に置くボタンをすべて変更することも可能なのである。
その他のメニューや再生画面などでもiPhoneライクなフリック操作ができるようになっており、また以前よりも画像エンジンに余裕があるためか動作も軽快だ。これまでのタッチパネルで操作するデジタルカメラとは一線を画す出来のインターフェイスとなっている。
「デジカメにタッチパネルはなぁ……」という方も少なくない(筆者もその一人だ)だろうが、ぜひ触ってみてほしい。納得できる操作感覚になっているのは間違いない。
液晶ディスプレイが高精細な92万ドットということもあり、再生画面も充分にきれいだ。