使いやすさとメンテナンスのしやすさが嬉しい
キーボードはこのクラスの製品に多くなった10キー付きとなっています。10キー自体は好みの問題もありますが、16:9の15.6型ワイド液晶を採用していることもあり、キーボード自体が小さくなったり、10キーが無理な配置になることなくきれいに収まっています。キーボード全体の剛性もよく、キータッチ感は好みの問題もありますが、悪くない仕上がりです。本体はスリム化されているが、キーボードは押しやすく配慮されている
機能面では、モデルにもよりますが、インテルの最新プロセッサCore i5を搭載し、従来のdynabookシリーズなどから全体的に向上しています。
筆者が試した範囲ではWindowsエクスペリエンスインデックスは、グラフィックス以外では5.5以上を記録しています。低いのはグラフィック関係です。
Blu-rayドライブを搭載しており、フルHDビデオの再生などに問題はありませんが、本格的に3Dゲームを楽しみたい場合は、Web販売用のグラフィック強化モデルが出てくるのを待ってもいいでしょう。内部構造をみると、GPUの内蔵も容易な構造になっているようです。
また、内部構造という点で注目な点があります。
ノートパソコンでトラブルの元になるのが、冷却用のファン関係です。故障するわけではありませんが、長期間使用すると、どうしても内部にほこりがたまります。東芝の一部企業向け製品では、ほこりがたまることが多い冷却用ファンの掃除がやりやすいように設計されていますが、同じ構造がこのV65にも採用されました。
多少、分解しなければ手が届かない場所にありますが、放熱機能にとって重要な部分をユーザーが自分でメンテナンスできるようにしているのは注目です。
SpursEngineを内蔵しているので、動画のエンコードや、ハンドジェスチャーリモコンなどの機能も使えます。Blu-rayやTVチューナーで高画質のHDコンテンツを楽しむのもよいですが、YouTubeなどの動画をアップコンバートする超解像機能も備えています。ネット上にはSD画質の動画もたくさんあり、SD画像のコンテンツをより高画質で楽しむことが可能です。
長く使いたいというユーザーにはお勧めのノートパソコン
2010年1月現在、19万円程度で販売されるようです。Blu-rayやTVチューナー、最新のCPU、32bitと64bitのセレクタブルOS、一般的なハイエンドパソコンに加えてSpursEngineという付加機能がついた高機能製品です。従来なら20万円台中頃でもおかしくありませんでした。他社のハイエンド製品とあまり変わらない価格設定のこの製品は、性能に余裕のある高性能なパソコンを、少し長く使おうと考えている方には注目のモデルです。
dynabook Qosmio V65/88L PQV6588LRT
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東芝 dynabook Qosmio V65